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溶接 - ようせつ welding

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ようせつ welding

2つ以上の部材を溶融・一体化させる作業。

【分類】
,融接,ガス溶接,酸素アセチレン溶接
,,アーク溶接,非消耗電極式,TIG溶接など
,,,消耗電極式,被覆アーク溶接・炭酸ガスアーク溶接・MIG溶接など
,,,レーザー溶接
,,,電子ビーム溶接
,,,エレクトロスラグ溶接

,圧接,抵抗溶接,重ね抵抗溶接,スポット溶接・プロジェクション溶接・シーム溶接
,,,突合せ抵抗溶接,アプセット溶接・フラッシュ溶接・バットシーム溶接
,,鍛接
,,摩擦圧接
,,爆発圧接(テルミット溶接)

,ろう接,ろう付け
,,はんだ付け

【一般的な溶接】

[ガス溶接]

可燃性ガス炎を細い火口から噴出させて溶接部を加熱する。
ふつうはアセチレンガスと酸素を用いる。
溶接速度が遅く、アーク光が無いので溶接部が見やすいので、溶接不良が発生しにくいと言われている。
もう片方の手で溶加材(溶棒)を供給しつつ進行せねばならないため、両手を使うためアーク溶接より熟練を要する。
作業温度が比較的低く温度調整も容易なので薄板の接合にも適している。

[被覆アーク溶接]

アーク溶接の基本で、いわゆる溶接棒を使う溶接のこと。
半自動溶接と区別するために手棒溶接や手溶接と言うこともある。
溶加材をフラックスで被覆した溶接棒を用いる。
溶接雰囲気がフラックスにより生成されるため、風に流されない(=風に強い)ので、屋外でのアーク溶接には大体この溶接が使われる。
また溶接に必要な機材が簡単で安価であるが、ホームセンターなどで売っているもので一次入力電圧が100Vのタイプは工芸趣味用途以外にほとんど使い物にならない。 

[半自動アーク溶接]

アーク溶接の一種で汎用性が最も高い。
溶接ワイヤとシールドガスが自動的に供給されるので、被覆アーク溶接より作業性が良い。
溶接雰囲気をシールドガスに頼るため、風に流されてしまう(=風に弱い)ので屋内でのアーク溶接に使われることが多い。
シールドガスの種類によりMIG溶接、MAG溶接、炭酸ガス溶接に分類される。
隅肉溶接は殆どこれで溶接され、ベスパではマフラーやインマニに利用されている(いずれも純正)。


[TIG溶接]

アーク溶接の一種ではあるが操作はガス溶接に似る。
融点の非常に高いタングステン棒からアークを出し、その熱で母材を溶かす。半自動溶接と同じようにシールドガスを用いる。
溶加材(溶棒)を足すことも可能。
精密な溶接に向き、高圧パイプや精密機器の溶接などに使われる。
両手を使うため熟練が必要であり、比較的難易度は高いが、非鉄金属に対する溶接に適応力が広い。


[スポット溶接]

抵抗溶接の一種。
薄い板金を両側から抑えつつ電気を流し、その抵抗熱で板金を溶かし接合する。
主に自動車のボディの接合に使われている溶接で、ベスパの車体もこれを用いて集成されている。
溶接時間が短く生産性が高い。


[シーム溶接]

抵抗溶接の一種。
ローラーの形をした電極で複数の板金を抑えると同時に抵抗熱で溶接を行う。
スポット溶接と違い、線状の溶接が可能。
薄い板金を連続的に接合する。
ベスパでは燃料タンクに使われている。