第百二章  ポート加工ふたたび




クラッチトラブルでエンジン開けた際、某理由(奮闘記98章)で時間があったので、ついでにヘッドもばらしてみました。しかし、そのあることに気づいてしまった!

  

掃気ポートの削り残し。

丸で囲んだ部分。両サイド共。

見えづらいんですがガスケットに
「スス」が付いてます。

ガスケットの切り欠きにあわせてケース削ったんですが、ガスケットの切り欠きに誤りがあったようです・・・。頼むよマロッシ!(マロッシの136ccキットを組む人は必ず確認したほうがいいです)

  

青い斜線の部分が今回削った
ところ。

結構な範囲です。

掃気ポートの1/4程度が
塞がった状態でした。

ガスケットをヘッドに当てて、今度は削り残しがないようにしっかり確認。それにあわせてケース側も削る。尚、ケースを削るのに使ってるのはハンドリューター。ビット(先端の金具)はコレ。

  

左:高速カッター3種。

右:フラップホイル・120番
  (使い古したもの)

高速カッターでザクザク削って、フラップホイルで滑らかに仕上げる。今回は限界まで削ってみようと、ガッツリ削っていると・・・。

  

タイヤ側。

うーんキレイに削れました。

  

フライホイル側。

ん?んん!?

何だこの黒いスジは。

限界まで削るつもりが・・・あっさり限界超えちゃったようで・・・。

「穴開いちゃいました!」

  

コイルを外して撮影。

この部分が薄いんですね!

ザクザク削る時は注意
しましょう(笑

しかし、こんな時でもあせらず対応。こんな時は"ヤツ"の出番。

ってってってってて♪ やっぱJB〜!(注:ジェームスブラウンではありません) 

  

そう、JBウエルド。

やっと本来の出番がきました。

彼(JB)の喜びの雄叫びが聞こえます。
(ゲロッパ!)

これを練って、裏・表とも肉盛りします。塗った直後の状態はこちら。

 
 クランク側 

 
 フライ側

ここで次の問題発生。クランク側に厚く盛ったため、コイルのバックプレートが納まりません。せっかく肉盛りしたJBウエルドを薄く削ってしまっては、クランクの圧縮で抜けてしまう恐れがあります。

じゃあここはコイルのバックプレート削っちゃいましょう。と難なく解決。でいいのか?

  

加工前にしっかりマーキング。

加工途中に仮組みしたら、
マーキングした部分だけでは
点火時期の調整に支障がある
ため、更に削りました。

このパーツはアルミ製なので、クランク削った道具で簡単に削れます。

  

そして加工後。

尚、コイル側から見た表面側は
残して削ってあります。

こうしないと点火時期の印が
付けづらいので。

24時間後、JBウエルドがしっかり固まったところで。余計な部分を削り取りました。ただし、また派手に削ると穴が開くので控えめに、表面を慣らす程度で。

これでエンジン組んで試走しましたが、圧縮漏れやエアー吸ってる様子はありません。しばらく走ってみて、またバラした時に状態を確認しようと思います。



  


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