第二十三章 シート補修
先日、メインジェット交換でキャブレターを外す際、シートを上げて作業していたところ、ちょうどハンドル右側のライトスイッチの部分にシートが当たり、シートが凹んでしまいました。
凹みを直そうと思い、手で押したところ「ペリッ」という音とともに、ごくわずかですがシートが裂けてしまいました。
放っておいたら、どんどん裂け目が広くなってきたようなので、ここは急いで補修です。
|
裂けたシート。 元々かなり汚いシートなのですが、旧型 |
ネットで一通り、シート補修のサイトを調べましたが、シート表面からの補修方法がほとんどで、私の考えている補修方法は見かけませんでした。革張りソファーの補修で似たような方法がありましたが・・・
ヤフオクで補修材料を物色しましたが、やはりこれといった材料は見当たらず、まずは東急ハンズへ買出しです。
ハンズで購入した皮靴修理用の接着剤(168円)
私が行った補修の方法は、パンク修理とほぼ一緒で、シート裏側から皮を圧着し裂け目を塞ぐ方法です。ということで、まずはシートをひっぺがします。(これ以上裂かないよう、細心の注意をはらいました)
と皮の切れはし(315円)
セットもので購入すると1,500円くらいした
のでバラで必要なものだけ購入しました。
しかし、剥がしてビックリ!フレームがサビサビでした。
|
サビサビのシートフレーム。 ベスパのシートは通常はフレームにクリップ |
|
スプレーを吹いたあと、天日乾燥 それにしても、久しぶりの晴天です。 |
なんだこれは!って感じですがこれはシート いったい何ヶ月、裏返しで雨ざらしにされ
裏面に貼り付けた皮。
貼り付ける皮はシートの伸縮への追従性と
補修で貼った皮の跡が表面から目立たない
ようにと厚みの薄い皮を選択しました。
たんだって状態のシート裏面
(それにしても汚い・・・)
くれぐれも言っておきますが、この状態に
したのは前オーナーです!
接着剤が乾燥して、接着の状態を確認したら、シートをフレームに被せて完了です。被せる際は、シート前後をフレームに引っ掛けて、徐々にずらしながら入れていくと、それほど苦労しません。
補修の終ったシート表面。
やはりうっすらと裏からあてがった皮の跡
が見えます。
光の加減にもよりますが、2m離れれば
破れているとは気づきません。微妙・・・
それから、これ以外の補修方法で、熱したコテの先にレザーペーストを流し込み、補修する方法があります。革張りのソファーを補修する方法のようです。ただしこれは、自分でやるには技術的な不安と、材料と道具で万単位かかってしまいます。
非常にきれいに仕上がるそうですが、私のボロシートにそこまでお金をつぎ込むくらいなら、張替えしてしまったほうが安いので却下しました。旧車に乗られていて、どうしてもオリジナルにこだわりたい!という方は、この方法がお勧めです。
ここでフルセットを買って腕を磨けば、革製品の補修を職業としてやっていけるでしょう。
ここまで豪華でなくて、もう少しリーズナブルなのが探せばありそうですが・・・
私のシートは今回補修した部分以外にも、裂けそうな部分はたくさんあるため、次に裂けたときはシート張替えをしようと思っています。
TOP | 当サイトの説明・注意 | ベスパ奮闘記 | 戯言 | PHOTO | BBS | Link | update