第四十二章 ヘルメットは大事なんです!




昨年秋にジェットヘルメットを何のこだわりもなく、デザインと値段優先で購入しました。

マッハシールドで鼻から下が寒い。ということを除いて特に不満もなく使っていましたが、11月に知り合いがいるバイク屋さんに行ったところ、ヘルメットを見るなり開口一発「ちゃちぃなー」と言われてしまいました。

最初は外観がちゃちぃのかと思いましたが、彼曰くそうではないようです。

ヘルメットはライダーの頭を守る重要な道具であるので、安全性の高いものを選ぶべき。というのです。私のヘルメットは「SG規格」の125cc以下のバイクに適合というもので、規格の中では最も下のランクです。

安全性を確保するための規格は少しは知っていましたが、様々な種類があることを改めて知りました。

 

SG/PSC
(125cc以下)

SG/PSC
(
自動二輪)

SG/PSC
JIS
(125cc以下)

SG/PSC
JIS
(無制限)

SG/PSC
SNELL

原付〜小型
(125cc以下)
 

自動二輪
(125cc以上)
 

×

×

上の表で右に行くほど安全性が高くなります。それでは簡単な説明です。(私なりに理解した内容です)


  SG規格(PSC)
財団法人 製品安全協会が消費者の視点を重視しつつ、製品の安全性に関する認定基準を作成し、その基準に合格した製品。

また万一事故がおき、SGマーク表示製品の欠陥により人身被害が生じたと認められる場合は、(財)製品安全協会が調査・検討の上、被害者一人につき1億円を限度に損害賠償措置を実施します。

SGは"Safety Goods"(安全な製品)の略号です。PSCマークは国による規制の基準に適合した場合に付けられ、マークのない製品は販売できません。

  JIS規格
JISとは"Japanese Industrial Standards"の略称で正式には、日本工業規格といいます。工業標準化法という法律に基づき、日本工業標準調査会で審議され、大臣が認定するものです。

現在はJIS2000というのが、最新の規格らしいです。

   SNELL規格
非営利目的機関「スネル記念財団」が制定した規格。この財団は利益のためでなく、人々の安全のために活動しており「レースに参加する人だけでなく、全てのユーザーを対象とした最高の規格を設定し、その規格に適合しているヘルメットかどうかを識別する有効な手段をユーザーに提供する」というポリシーのもとに運営されています。

5年ごとに規格が見直される、ヘルメット専用の厳しい規格です。上のマークは左が1995年、右が2000年のマークです。ということは今年また見直され、更に厳しい規格となることでしょう。

尚"SNELL"とはカーレーサー、ピート・スネルの名前です。レース中に事故で亡くなったスネル氏の友人がこれを悔やみ、1957年にスネル記念財団を設立、1959年に独自のSNELL規格を定めました。


この他にも、様々な国や機関により独自の安全基準が設けられています・・・。

とまぁ難しい話はさておき、現在比較的入手しやすい安全性の高いヘルメットは、バイク屋の彼曰く、

アライが安全面では一番。ショウエイや国内バイクメーカーもまぁ安全。BUCOやSHM、BELLなどもまずまず。

ということです。ちなみにアライでは認定が困難なスネル規格のヘルメットのラインナップもあり、更にスネル規格より厳しい独自の"アライ規格"を設定して、安全性の追求を行っているそうです。

彼に話を聞いてから、ヘルメットのことが気になっていて、ついに購入してしまいました。

これだけヘルメットの安全性に関するうんちくを並べたのですから、もちろん私はアライ製のヘルメット。と行きたいところですが、デザイン面も捨てがたく、購入したのはこれです。

   

BUCOのジェットヘルメット

現在は国内メーカーのタチバナが製造、
トイズマッコイが販売しています。

ちなみにSG規格(自動二輪)

定価は28,000円ほどですがSHMの定価
ぐらいで買えたんで、まぁ満足です。
知り合いのバイクショップでさんざん試着した結果これを選び、購入はオークションで新品を落札しました。

のヘルメットの安全性に関する力説が、自分の店の商品を売る為の営業行為でなかったことを祈ります。

このBUCOのヘルメットは「ブコ インターナショナル70'S」というラインナップのもので、こめかみ部分から後部にかけての縁に沿って、ラウンド状に溝が付いています。大きさは"BABY BUCO"とほぼ同じ大きさですが、側面からの外観は多少角ばったデザインになっているのが特徴で、このデザインが購入の決め手でした。

他にもメーカーにこだわらなければ、アライ、ヤマハのジェットヘルメットで一万円ちょっとでJIS規格のヘルメットが手に入ります。デザインや好みのメーカー、使い心地、値段を比較してみて、気に入ったヘルメットを選ぶといいです。

私の購入したBUCOの使用感ですが、明らかに以前のものよりはフィット感がいいです。以前のものは、かぶるときつく感じるのですが、走行しているとずれる事もよくありました。これに関しては皆無です。

安全性に関しては、これを立証することが起きないことを祈り、安全運転を心がけます!

尚、ヘルメットは自分の頭に合ったサイズのものを選ばないと、せっかくの安全性も損なわれます。最初はきつく感じても、使用しているうちにスポンジがなじんで少し緩くなってきます。オークションなどで購入する際は、店頭でサイズだけはしっかり確かめることをお勧めします。
 

  


TOP | 当サイトの説明・注意 | ベスパ奮闘記 | 戯言 | PHOTO | BBS | Link | update