第四十一章 不思議なクラッチカバー
奮闘記、第35章"エンジン載せ替え"の項で、すんなり行くと思ったエンジン載せ替えが6時間もかかってしまった理由。これをお伝えしたいと思います。
当初エンジンパーツは壱号(旧エンジン)、弐号(新エンジン)のものをごっそりそのまま交換する予定でした(電装パーツは除く)。そこでエンジンを載せ替えクラッチワイヤーを張ろうとしていた時、不思議なことに気づきました。
クラッチワイヤーを引っ掛ける、アームの形状が違うのです。
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弐号についていたクラッチカバー
クラッチワイヤーとシフトワイヤーが 干渉してしまいます。 |
そこで壱号のものを見てみると、アームの長さが弐号のものより長く、干渉せずに納まっています。
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壱号のクラッチカバー
ワイヤーを外してしまっているので 解りづらいですが、アームの長さが 長いです。
アームが曲げられているため、 アームの裏側をシフトワイヤーが 通るようになっています。 |
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クラッチカバーを二つ並べてみました。
左:壱号 右:弐号
アーム形状のほかに、シャフトの部分の 形状も違いました。 |
これに気づくのに結構時間が掛ってしまいました。比べて違いがわかったので、壱号のクラッチカバーを取り付けました。
謎は残ったままですが・・・誰かご存知の方がいたら教えてください。
もうひとつ気づいたのはリヤブレーキハブの材質。50Sのハブはスチール製ですが、弐号のエンジンには100のアルミ製のハブが付いていました。これは逆にありがたい事です。どれくらい違うのか重さを比べてみました。
スチール製(50S純正) |
アルミ製(100純正) |
違いは238g。私がご馳走でいただくステーキとほぼ同じ重さですね。これは迷うことなくアルミ製のものを取り付けました。
そしてもうひとつ時間が掛った理由。それはブレーキとタイヤを取りつけてホイールを回すと、ブレーキがハブに当たってスムーズに回りませんでした。上のアルミハブに付いている青いマジック跡は、どこが当たっているか調べたものです。念のためスチール製のハブも調べましたが、同じ症状です。
最初はハブやバックプレートが歪んでいると思っていたのですが、結果はドライブシャフトが歪んでいました。タイヤにマーキングして調べてみたところ、タイヤを取り付けた外周で最大約1mm歪んでいました。
タイヤの外周で計測して1mm程度なので、恐らくシャフト自体の歪みは0.1mm程度でしょう。
ここまできて再びクランク割ってドライブシャフト交換する気力はなかったので、とりあえずブレーキシューを削って、ハブに干渉しないよう加工して取り付けました。
今のところ1mmの歪みによる影響は感じません。これはたまに歪みを調べてみて、何らかの理由で歪みが大きくなっていたら、ドライブシャフトの歪みを補修するか、新品と交換したいと思います(中古は信用できないので)。
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