第九十七章  リモートチョーク




2005年の3月にキャブレターをデロルト19oからミクニのTM24oに交換。

ベスパの場合、夏場でもコールドスタート時(エンジンが完全に冷えた状態)チョークを引いてエンジンをかける事が多いです。

デロルトのベスパ用のキャブを使っている限り、キャブレターからワイヤーが出ていて、それをボディー内のフックに引っ掛けることにより、ボディーの外から「つまみ」を引くだけで簡単にチョークが引けます。

しかし私のつけた「ミクニ」はキャブレターに「つまみ」が直接付いているため、チョークを引くためにシートを開け、シート下のボックスを取外し、狭い隙間に手を入れてチョークを引かなければなりません。

実際これが超面倒!(特に夜間)

「ミクニ」に換えた時点ですぐにやるつもりだったのですが、なかなかその作業にかける時間がなく、後回しになっていました。しかし冬になり、いよいよ限界が来たので「リモートチョーク加工」をすることに。

  

まずは現状。

右側の黒い「つまみ」が
チョークレバー。

いままではこれをわざわざ
引っぱってました。

黒い「つまみ」はレンチで取外すことができます。取外すと下の写真のようなパーツが。

  

構造は単純。

黒いつまみを引くことで
先端のストッパーが引かれ
ガソリンが流れ込む仕組み。

デロルトも原理は一緒です。

しかしこのままの状態ではワイヤーなど取付けられないので、まずは上の写真の点線の部分でばっさりカット。更にリューターで切れ目を入れて、ベスパのチョークワイヤーが引っかかる様、穴を開けて先端部分の加工は終了。

  

途中、全く写真を撮って
いなかった!!

で先端部分は完成・・・。

続いてはワイヤーのアウターが収まる「鞘(さや)」がないとワイヤーが斜めになった際、誤作動してしまうと思い「さや」を作ることに。

  

使う部品はこれ。

ワイヤーの伸びの調整に
使うパーツ。

これを加工して取り付けます。

先端部分がアウターが収まる様
「さや状」になっています。

  

これをばっさりカットして
キャブに固定するナットに
接着。

ちなみに接着にはJBウエルド
を使いました。

JBウエルドでの接着のため100%の信頼はできないんですが、これで外れるようだったら他の方法を考えます。

  

これで組立てパーツの
加工は完了。

  

組みあがるとこんな感じ。

ノーマル然としています。

下のスケッチは実寸測った
ときのもの。

あとはこれをキャブに取り付け、車体に引っ掛ければ作業完了。かなり適当に作りましたがしっかり収まってくれたようです。しかし使い始めは戻りが悪く、手で勢いをつけて戻さないとチョークが戻りませんでした。

  

車体に取り付けた様子。

キャブのエアクリーナーですが
だいぶ前に買った「ラムエアー」
に交換してみました。

ラムエアーについては、別の機会に
ご報告。

というわけで、今のところ特に問題なく作動しているわけですが、後日加工ミスが発覚!

  

チョーク先端の穴の位置が
ここではよろしくない!

本来は丸の部分に開けるべき
でした!

今の場所ではワイヤーの先端が
ずれて外れる可能性あり。

尚、この加工に際しては「田中製作所」のdorachanさん。いつもいろいろ教えていただいているodatakaさんに情報提供いただきました。この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。



  


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