第四章 動くようにはなったけど・・・
修理完了との連絡を受け、急いでベスパを受け取りに行くと、一通の請求書が・・・・・
修理費合計 96,000円(消費税抜き)。
私は大人です。こんな金額であせってはいけません。私は震える手を押さえ、修理内訳に目を通します。
・タンク交換(中古)
・ボアアップ(75cc)
・クラッチ新品交換(三枚ノーマルスプリング)
・キャブオーバーホール(メインジェット交換)
・前後ブレーキワイヤー交換
・前後ブレーキパット交換
・グリスアップ(サービス)
・各部増し締め(サービス)
・ポイント交換(新品) などなど
間もなくショップオーナーがこう言いました。
「安全に走れるために、手抜きせずにメンテナンスしました」
その言葉に、素直に納得する部分もありましたが、その過程が気に入りませんでした。私は建築関係の仕事をしていて、何か工事するとなれば真っ先に見積りです。見積りを取ってオーナーの承諾を得て、初めて工事できます。
オーナーの承諾を受けていない工事はたとえ赤字でもサービスです。
それを説明すると、奥からメカニックの人が出てきて「正直、思っていてた以上に内部の状態は悪く、その結果この金額になってしまった」と説明を受けました。
結局、消費税をサービスしてもらい、代金を支払ってついにベスパとご対面です。待ちに待ったベスパはキック三発で私の手元に来て始めてエンジンがかかりました。
懐かしいハンドチェンジを実感しながらショップにお礼を言い帰路につきました。
75ccにボアアップしたエンジンは快調で、坂道でも4速でグイグイ登っていきます。以前は102ccのボアアップだったため、75ccには若干の不安がありましたが、まったく問題なく走行できるトルクでした。
絶好調〜〜〜!と思いきや、すぐさまトラブルです・・・・・・
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