第百四章
チャンバー脱落!
ある朝、通勤途中にチャンバーのステーが外れた。ステーが外れた場合、チャンバーの自重をエキパイ部分のみで支えるわけですが、直す工具も持っていなかった・・・。
行きは少々爆音になりながらも、何とか約25kmの通勤を終え会社に到着。
悲劇は帰り道で起きました。
チャンバーのズレを最小限に防ぐべく、ゆっくり走行。道路の凹凸も出来る限り回避しながら慎重に走行。したつもりなんですが、排気音はどんどん上昇。
回転も落着かずほぼ直管状態で家まであと3kmのところで、エキパイの固定部分のフランジが折れてチャンバー脱落。その後、暴走族ばりの爆音で帰宅。捕まらないかドキドキしました。
|
脱落した「ジャネ〜リ」の チャンバー。
フランジを溶接しなおさないと 再利用不可。 |
何にせよチャンバーが付いてないと走行できないわけで、以前うっちーさんにいただいたアレを試すことに。
大バージョンアップ(第90章)で何度組み合わせても合わなかったSITOのチャンバーのエキパイ。その後うっちーさんとお会いした際、ET3用のエキパイを譲ってくれていた。
今使わずにいつ使う!って感じなので、さっそく50S用とET3用を比較してみました。比較写真は急いでいたため撮ってないのですが、ET3用は50S用に比べパイプ長が約10o程度短い様子。
|
とりあえず仮組み。
うっちーさんのエキパイと 私のチャンバーのコラボ。
これで合うといいんですが。 |
翌日、通勤前にちょっとだけ早起きして、約30分で取り付ける予定。合わなかったらアウト。遅刻決定。というわけで大急ぎで作業を始める。
タンク・キャブレターを取外し、ジャッキを差込みリアサスのボルトを外しジャッキアップ。プラグキャップ抜いてエンジンカバーを外して、取り残されたエキパイのフランジを除去。
急いで作業したので写真はゼロ。しかしボンゴレバーのおかげもあって、ここまでの作業時間約6分。いいペースです。
次にあらかじめ仮組みしておいたチャンバーを合わせてみる。なんとなくですがいけそうな感じ?。まずエキパイ部分のボルトを仮止めして、チャンバーステーを取り付け。
「いけそうな感じ?」が確信に変わる。
ここまできたらあとは各ボルトを均等に締め上げていけばOK。イタリア製とは思えないほどピッタリと組みあがりました!。この時点での経過時間約12分。
余裕じゃ〜ん!。というわけで見事に組みあがったチャンバーを撮影。ついでに一服。
|
チャンバーとエキパイ部分。
ジャッキアップしてるので えらい角度になってますが しっかり収まってます。 |
|
エキパイとシリンダー部分。
ここが僅かでもずれてると 排気漏れの原因に。
最も慎重に行ったところ。 |
|
エンジン下部のステー部分。
50S用のエキパイ使った時は どんなことしてもこのステーが 付かなかった。
今回はバッチリです! |
残すは復旧作業。はずした時と同じペースで要領よく組立て。結局22分で作業を終えました。公式記録としては新記録です。
さっそくスーツに着替えエンジン始動。驚くほど静かです!
これでも多少ノーマルよりはうるさいんだと思いますが、「ジャネ〜リ」に比べれて耳で聞いた感じは2/3程度。ジャネ〜リが格段にうるさい。とは思ってなかったんですが、実際はかなりうるさかったんですかね。
走行してみましたが排気漏れは無し。しかーし!またしてもキャブがダメダメ。高回転が回りません。ガスが濃いんですね・・・。
というわけで、また・また・またキャブセッティングが必要に!
先日のポート加工時に原因不明のキャブ不調に陥り、何とか出口が見えかけたんですが、またやり直し。キャブセッティングのレポートはいつ書けるんだか・・・。
でも直管よりはぜんぜんマシです。外観はノーマル然を好みとしている私としては、また元のスタイルに戻ったことになります。でも一度高回転の魔力に取り付かれた私としては、他社のチャンバーに触手が動くのも時間の問題か・・・。
しかし何はともあれ、うっちーさんのおかげで暴走族にならなくて済んだ。
本当にありがとうございました!
それと今回の記録更新に貢献してくれた隠れた秘密兵器。
|
ビニール製超薄手袋。
男性なら誰もが一度はお世話に なっている「オカモト」製。
ハンナさんに教えていただいた。
100枚入りで700円程度。 ホームセンターで売ってます。 |
素手に近い感覚で作業が出来てとても便利。これ使ってれば破れない限り、手が汚れることはありません。値段が安いのも助かります。
TOP | 当サイトの説明・注意 | ベスパ奮闘記 | 戯言 | PHOTO | BBS | Link | update