第百十六章  国産キャブレター比較(分解編)




某友人との物々交換で、OKO(PWKタイプ)のキャブを入手。

正確に言うとOKOは国産ではなく韓国だか台湾製。俗に言うコピー品です。ただ、形状はまんまPWKなんで「国産キャブレター」というタイトルにしましたのであしからず。

ベスパチューンでの国産キャブでは代表格?と思われる2種を比較してみました。なお、比較写真は全て左側がOKO(24Φ)、右側がTM(24Φ)です。

  

まずは吸気側。

これがキャブの正面だと思う。
つまり顔!

これ見る限り明らかにOKOの
方がイケメンっぽい。

TMに比べOKOはファンネル
が大きい。

  

左側面。

OKOはフエールパイプのみ。

TMはチョークとエアアジャスター
が付いてます。

勝手が逆なんですね。

厚みはTMのほうが若干薄い。

  

右側面。

OKOはチョーク、アイドリング、
エアアジャスター。

TMはフエールパイプ、アイドリング。

  

後ろ側。

OKOは24Φといいながら、穴の
内径を計ると26oある。

TMはしっかり24o。

  

底面。

OKOは六角形の部分をレンチで
回すと大きな穴があり、そこから
メインジェットの交換ができる。

TMは四隅のネジを外さないと
ジェット交換不可能。

  

底面の蓋を外した状態。

各パーツの配置に大きな違いは無し。

メインジェットやパイロットの並び
もどちらも一緒。

フロートはTMのほうがしっかり
できている(ように見える)。

  

取れるものを取った状態。
(パイロット外すの忘れた)

フロートを外すとニードルも
外れます。

OKOのほうはニードルジェット
(筒)
まで簡単に外れてしまった。

しかし番手は見当たらない。


TMのニードルジェットは、圧入 されていますが、ドライバなどを当てて叩くことで、やや強引にですが取外せます。こちらには数種類の番手があり、番手を変える事でセッティングが可能。

  

スロットバルブ。

形が全く異なります。

OKOのほうはメッキ処理
されてます。

飛び出た爪楊枝みたいのが
ジェットニードル。

  

スロットバルブ、底面から。

形の違いがはっきりと。

OKOは三日月型。
TMはフルフラット。

ジェットニードルの取り外しは、OKOはそのままスルッと抜けるのに対し、TMは小さいビスを外さないとジェットニードルが取外せません。

簡単に比較してみましたが、セッティングの際のジェット類の交換は圧倒的にOKOが簡単に行えます。TMはかなりかったるい。まぁ慣れもありますけど・・・。

OKOの勝手が悪いのはエアアジャスターの調整。ベスパのキャブは進行方向に対して右寄りについているため、左側にアジャスターがあるTMはエンジン掛けながら調整できますが、右側にあるOKOは狭くて手が入らない。

国産キャブを導入するとして、TM教・OKO(PWK)教のどちらに入信するかはお好みですね。まぁこの二種以外にもケイヒンの「PE」やミクニの「VM」なんてのもあります。

では大事な性能は!?・・・これはまた別の機会に(笑。


 

  


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