第三十九章  ガソリンフィルター取付け




俊足計画終了後、一ヶ月が経ちますが未だベスト!ってセッティングは出ていません。年末年始で忙しくって・・・

しかし何度かメインジェットを交換しているんですが、冬場は気温が低いためにガソリンホースが硬くなっていて、キャブレターとガソリンホースを脱着するのが大変です。それとキャブレターのストレーナー(ゴミ取り部分)を見ると、前回の掃除から200km程度の走行で、結構なゴミが溜まっています。 

   

分解したストレーナー

ストレーナーに茶色いゴミが溜まってます。
タンクの錆ですね。
そこで、狭いスペースでガソリンホースの脱着をするのではなく、広いスペースでできるようにガソリンフィルターを取付けることにしました。ゴミ取りと作業性向上で一石二鳥です。

   

ホースに取付けるガソリンフィルター
バイクショップで470円。

これはプラスチックの筒に金網が二重に
付いていて濾過される仕組みです。

他に布製やスポンジ製フィルターの物も
ありましたが、高価なことと、ガソリンの
流れが極端に悪くなっては困るので、
これを選びました。

ちなみにこれはフィルターの掃除は
できません。使い捨てです。

しかし、フィルターを付けることで、どれだけガソリンの流れが悪くなるのか気になるところです。そこで取付け前に実験してみました。

以下がそのレポートです。

 
     ◇◇◇ ガソリンフィルター取付けによるガソリン流量の変化の測定 ◇◇◇
 
 ■実験日:2005年1月某日(年始の忙しい時)
 ■実験場所:ベスパ研究所・第一実験室(当サイト管理人の仕事部屋)
 ■実験者:ライフ(当サイト管理人)
 ■実験材料:ガソリンフィルター(試験体)、ガソリンタンク、ガソリン(1ℓ)、
測定容器

 ■実験方法
  約1ℓのガソリンを入れたガソリンタンクを測定容器から約30cmの高さに設置し、
  試験体を付けた状態、外した状態の両方で、5秒間ガソリンを自重落下させ、
  その量を測定する。尚、実験状態は試験体を除き、全て同一環境で行うものとする。

 ■実験の模様


試験体なし


試験体あり


 ■実験データ(正確を記する為に測定は二度行った)
  第1回落下実験 50.0cc(試験体なし)
          45.0cc(試験体あり)
  第2回落下実験 49.0cc(試験体なし)
          44.0cc(試験体あり)

 ■実験結果
  全二回の実験結果をまとめ、試験体あり・なしの状態を比較すると、
  試験体ありの場合、試験体なしの場合の一割減。
  ほぼ影響がないことが確認された。

  よって、ガソリンフィルター(試験体)取付けによる、ガソリン流量への影響は
  ないこととする。

 ■注意
  当実験結果は、実験者が入手した試験体にのみ当てはまるもので、他の試験体に
  ついてはその限りではない。
  他の試験体の取付けの際は、各自の責任において取付けること。


世紀の大実験を終え、確証を得たところで作業再開です。(まぁやらなくてもわかってましたけど)

作業はガソリンホースを切断し、その部分にガソリンフィルターを取付ければ終わりです。フィルターをどこにつけるか検討した結果、ホース中ほどが脱着しやすい位置でした。尚、ホースバンドはキャブレターの脱着作業を繰り返すたびにバージョンアップされ、現在はこれです(笑

   

ホースバンド。左から順に

一号:ねじ込みタイプ
二号:クリップタイプT
三号:クリップタイプU

だんだん使いやすくなってきました。
一号は回すのが面倒。二号は素手では手が痛くて外せない。三号でやっと使い心地が良くなりました。全て外径12mmに使えるホースバンドです。

   

ホースバンドの今回の組み合わせ例
別にどうでもいいんですが・・・

コック側:二号
キャブレター側:一号
フィルター側:三号(二ヶ所)
取付けの際はガソリンフィルターの部分でホースを外しておき、キャブレター、タンクを取付け、最後にホースとフィルターをつなぎます。あぁ楽チン。

これで快適にキャブレターの脱着ができるでしょう。

尚、走行したところフィルター取付けによる影響は全くありませんでした。それからリザーブ状態での走行はまだ行っていないため、リザーブ状態での影響の有無は後日追記したいと思います。


 

  


TOP | 当サイトの説明・注意 | ベスパ奮闘記 | 戯言 | PHOTO | BBS | Link | update