第五十二章 クラッチインナーワイヤー交換
最近どうもクラッチの切れが悪いと思い、ワイヤー点検してみたら嫌なものを発見。
この状態で運転するのはあまりに不安なので、ストックしておいたクラッチインナーワイヤーと交換してしまいます。手順は色々あると思いますが、私が行った順番で紹介します。
クラッチワイヤーが
切れ掛かってます・・・
残りの推定本数5本。
危険です。
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@クラッチレバーを外す。 レバーにはワッシャーが上下に 入ってます。紛失注意。 これでワイヤーが引き抜けます がその前に。 |
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A切れかけたインナーワイヤーを切断する。 先がほどけたインナーワイヤーは抜く際、 アウターを傷めてしまうので、違う場所を 新たにばっさり切り落とします。 ワイヤーカッターがあれば簡単に 切断できますが、ないのでリューター の先に切断トイシを付け切断。 |
Bハンドル側からインナーワイヤーを引き抜き、新しいインナーワイヤー用意します。
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インナーワイヤーの末端に ついているタイコには数種類 あります。 今回使ったのは上の"割りタイコ" 下のものがいわゆる普通のタイコ。 |
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Cインナーワイヤーを入れていきます。 ワイヤーにはグリスを塗りながら挿入 していきます。 まずは抜いたままの状態で抜いた穴から ワイヤーが挿入できないかチャレンジ。 このまま入っていけばラッキーです。 でも、だいたいハンドルのところで 引っかかるので断念。 |
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D仕方ないので、ライト、メーターを外し、 メーター穴からアウターを取り出します。 これはアウターにかなりテンションが掛って いて、引き出すのに苦労します。(元に戻す 時もちょっと苦労します。) アウターに傷を付けないよう注意しながら メーター穴から抜き出します。 |
これでハンドル部分のアウターの急カーブがなくなりインナーワイヤーはすんなり入っていくはずです。ただしインナーワイヤーを挿入する時はあらかじめハンドルのレバー部分にインナーワイヤーを通してから、引き出したアウターにワイヤーを挿入していきます。(これ最重要だと思われます)
こうしないとレバーのところまでアウターを引き込むには、奇跡が起きない限り不可能になります。
ワイヤーのアウターはスプリング状に針金が巻かれたものに、ビニールの被覆がしてあります。この被覆が破れていると密閉性がなくなってワイヤーの傷みにつながり、引きが重くなったりします。私はアウターをメーター穴から引き出した時点で見える範囲でアウターをチェックしてみましたが、ところどころ被覆が破れている状態でした。次回はアウターも要交換ですね。
ワイヤーが貫通すれば作業の山は超えました。あとはアウターをレバー側に引き込みレバーを取り付け、ワイヤーを張って余ったワイヤーを切断。最後にメーターとライトを元に戻して作業完了。
それからワイヤーを挿入する時に、力をかけすぎてインナーワイヤーが湾曲してしまった時(くせがついた時)は、レバーをつける前に曲がりを修正しておきます。それをしないとワイヤーの引きが重くなる原因になります。これはアウターをレバーのところまで引き込んだ時点で、インナーワイヤーを再度途中まで抜いてみればチェックできます。
レバーを取り付ける時は、レバーの軸とその周囲に多めにグリスを塗っておきました。はみ出したグリスは最後に拭き取ります。
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これはワイヤーほつれ防止で |
尚、ワイヤーを張るのに今回初めて"インナーワイヤープライヤー"を使用しました。
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インナーワイヤープライヤー "HOZAN C−356" 東急ハンズで購入。1,890円 |
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使用方法はワイヤーを挟んでレバーを 握ることで、ワイヤーを引っぱりながら 張ることができます。 他サイトで絶賛されている通り、 使い勝手は抜群。 |
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