第五十三章  ホーンのメンテナンス



 

皆さんは今まで何度とっさにホーンを鳴らしたことがあるでしょうか?

私は走行中とっさに鳴らそうと思ったのは、このベスパでは先日が初めてでした。打合せ帰りの夕方、片側一車線の道路を走行中、買い物袋をたくさん自転車に積んだ女性がふらふらと車道に出てきました。

充分減速できる速度でしたが、思わず「危なーい!!」と叫んでました。

私のベスパはアイドリングの状態でホーンボタンを押すと「びえぇ〜〜」と、とてもやる気のない音です・・・エンジンの音のほうが大きいくらいです。エンジンの回転を上げた状態でも少し元気が良くなるだけで、ほとんどホーンとしての役割を果たしていませんでした・・・。

今回は大事には至りませんでしたが、危険回避のためにもしっかり整備しておこうと思いました。

まずはホーンは正常と考え、スイッチ接点と配線のチェックです。

   

ハンドル右側のスイッチカバーを
ドライバーでこじって外します。

   

カバーが外れたらスイッチ基盤の
中央にあるマイナスビスを外す。

   

ビスを外すとスイッチ基盤が外せます。

あまり引っぱりすぎると断線するので
適度に引出し、裏側についた汚れを
落とします。

この時ホーンボタンを押し、状態を
確認します。
この基盤部分はハンドルの裏側にが開いているためホコリが溜まりやすくなってます。

   

途中で断線していないかホーンを
外して、配線をテスターで確認。

これは適当にやりましたが、
テスターの針も勢い良く振れ
断線はないようです。

どことどこを繋いだか・・・
適当です!
この確認後、改めてエンジンをかけホーンを鳴らしてみますが改善は見られません

ということはホーン自体の不具合によるものだと思われます。以前ホーンの分解にチャレンジしたことがありますが、ケースがかしめてあるので私には分解不可。配線端子の掃除とホーン内部に適当にCRC(困った時の定番)を吹き込んでみましたが具合は良くなりません。

仕方ないので新しく調達することしました。メンテナンスで直すつもりが結局交換になってしまいました。

   

数日後、ホーンが到着(写真右)

旧型デベソ風 2,880円(新品)

もともと付いていたものとは、
デザインが違います。

   

配線をつなぎ、ホーンをビス止めして
交換完了。

しかし雨のかかりやすい場所にあります。

これのメンテってできるんでしょうか?
さっそくホーンを鳴らしてみます。アイドリングの状態でしっかり鳴ってます。それでも国産車並みの音量とは行きませんが・・・

しかしこれで危険回避はもちろん、信号が青になってもなかなか発進しない車にホーンで発進を促せます。これまではじっと待ってました。また音量も適度な大きさなので「早く行けよ!」と攻撃的な感じではなく「青ですよ♪」とフレンドリーに事が済ませられそうです。


 

  


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