第五十四章  TMパワーを手に入れる その1 入手編



 

昨年12月に完了した俊足計画。キャブレターセッティングもお伝えするはずだったんですが、実は・・・

満足のいくセッティングが出ていなかった!!」のです・・・

私が「どつぼ」にはまった理由。それはデロルトキャブの特性とジェット類等セッティングパーツの少なさ。それと一番は私ののなさでしょうか。

低回転域でセッティングを合わせると高回転域で薄い、高回転域で合わせると低回転域で濃い。延々これの繰り返しでした。スロージェットを入手可能な最も小さいものに替え、どんなにエアー調整をしてもアイドリングでかぶる。これもデロルトキャブに嫌気が差した理由でした。

セッティングの出ない理由はいくつか思い浮かんだのですが、オークションで国産のキャブレター"TM24(ミクニフラット)"がファンネル、エアフィルター、セッティング用ジェット数種類つきで落札できたので交換してみます。


TM24にする最大の理由。それはスズキのアドレスに乗る友人が"TM24"を付けたと聞き、さっそく試乗。恐るべきパワーにびっくりしてしまったからです。

   

ミクニフラットTM24

中古ですがきれいです。走行距離は
少ない感じです。

デロルト19Φのキャブと比べると
一回り大きいです。
さっそくクリーニングも兼ねて分解してみました。

   

ほぼ分解したところ。

これ以上はバラしませんでした。

   

フロートはダブルフロートです。
(下の黒い物体)

白丸がメインジェット
黄丸がパイロットジェット

   

デロルトのキャブにはない

「ジェットニードル」

形は爪楊枝にそっくりです。

クリップ位置を5段階に調整することが
できます。クリップを下げるほどガスが
濃くなります。
穴という穴にキャブクリーナーを吹き込み、詰まっていないことを確認。中古ということでしたが分解してオーバーホールしてあったようで、内部に汚れは全くありませんでした。

キャブレターに合わせて購入しておいたのは、キャブレター径24oに対応した"インテークマニホールド"(ポリーニ製)と、キャブレターとインテークマニホールド固定するための"インシュレーター"。

   

"インテークマニホールド"
(シルバーのパイプ)

"インシュレーター"
(手前の黒いゴム)
実はインシュレーターを探すのに最も苦労しました。はじめは耐油・耐薬品性のあるゴムパイプを買ってきましたが、サイズが微妙に合わず断念。"キタコ"というパーツメーカーのカタログを見たら、TM24の補修パーツとして丁度良いサイズのインシュレーターが販売されていました。

商品名「マニホールドSET」商品コード「410-2003004」。上の写真の黒いゴムと、それについている2本のバンドのセットです。RG50ガンマ・WOLF50用とあります。定価は2,000円。

   

パーツが揃ったところで予備の
エンジンに仮組みしてみました。

マニホールドが若干シリンダーの
フィンと干渉しているようだったので
マニホールドの方を少し削りました。
これで取り付けに必要なパーツは揃いました。ただし今回はポン付けとは行かないため、少し加工を行います。

それについては次章でお伝えします。

 

  


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