第六十章  タイヤ交換



 

戯言でもお伝えしましたがパンクしました。リヤタイヤです。

実はタイヤはそもそも交換するつもりで、に他のタイヤ(ホイールつき)を準備していたため交換作業だけなのですが、その準備したタイヤをホイールに装着した工程からお伝えします。

まず用意したタイヤはミシュランの「S1」。タイヤサイズは通常3.00-10ですが、90/90-10も使えるという事を知り、ちょっと太いタイヤにしてみたかったので今回は90/90-10を購入しました。

   

3.00-10との違いは下記の通り

3.00-10  タイヤ幅80o 外径413o
90/90-10 タイヤ幅90o 外径416o

幅が1cm広く、外周も約1cm長い。

最近はミシュランもmade in Thailand
なんですね。

タイヤと一緒にチューブも購入。これは3.00-10も90/90-10も共用です。ただし購入する時は必ず「L型バルブ」のものを。これじゃないと付きません。

ホイールは盗難されたベスパの形見のホイール1本と、ヤフオクで500円で落札した、ぱっと見状態の良い中古ホイールを用意しました。到着してびっくり。ほんとに状態が良かった!錆はほぼゼロ。

どちらのホイールにも古いタイヤが付いたままなので、まずはそのタイヤを外していきます。

   

用意したものはこちら。

左のピカール(研磨剤)と歯ブラシは、
汚れ落とし用。

CRCは脱着時、滑りを良くするため。

タイヤレバーはあったほうが安心なので。
ちなみに1本350円(ホームセンター)

この他に自転車用空気入れ。あとあれば
空気圧計。


では私の脱着方法です。あくまで私のやり方です。

   

@まずはせっかくボルト固定なので
外しやすくするため、ホイールの
ボルト6本を全て外します。

でもそのまま「パコン」とは外れて
くれません。

   

Aここで用意したタイヤレバーを
縁の部分に差し込みます。

この隙間にCRCを吹きテコの要領で
「ヨイショ」っと少し浮かす。
でもこれだけではほとんど外れません。

そこでもう1本のタイヤレバーを
今挿している所から3cmくらいの
ところに差し込む。

そしてまたCRC吹いてテコの要領で
ヨイショ。これの繰り返し。

常に一本は挿しておくのがポイントです。この時ホイルに傷が付くのが嫌な場合はタイヤレバーの先にビニールテープでも巻きます。

   

Bこの要領で少しずつ隙間を
広げていくと片側のホイールが
外れます。

もう片側も同じ要領で外して
いきます。

   

C両側のホイールがタイヤから外れ
たらタイヤとチューブを外します。

この時L型バルブが引っかからない
ように注意します。

これで取り外しは完了。滅多に開ける部分ではないので掃除しておきます。

   

ボルトの裏側にはさすがに錆がきて
ました。でも軽症です。

CRC吹いて擦って落として終わり。

ひどい様だったら気休めで「プラサフ」
でも吹くつもりでした。

それとこのあとの説明の便宜上、
左側のを「裏」、右側のを「表」
とさせていただきます。

ホイールの内側(チューブの接触する面)の錆がひどい時は、しっかり落として防錆処理をしておかないと、錆が進行してパンクの原因になります。

   

そして裏表ともに、ピカールをつけて
磨いてあげます。

日頃の放置を償うべく・・・

私の誠意は伝わるでしょうか?

   

結果はコチラ。

「奥さん!見て!見て!この輝き!」
(TVショッピング風)

どうやら私の誠意は通じたようです。

くだらない事ばかり言ってないで、さっさと次の作業に進みます。新しいタイヤとチューブをホイルに装着していきます。ではまた順を追ってご紹介。

   

@指で押してプニプニする程度まで
空気を入れて膨らませたチューブを
タイヤにセットしてし
まいます。

この時の注意は、タイヤには必ず進行方法があり、その方向がタイヤに矢印などで印が付いています。それからL型バルブの方向も決まっているので、間違えないようにします。上の写真の進行方向とバルブの向きを覚えておいてください。黄色がタイヤの進行方向。青がバルブの向き。

   

AL型バルブの部分に負担をかけない
ように注意しながら「裏」のホイール
をはめていきます。

この時、タイヤの縁の部分には滑りを
良くするためCRCを吹いておきます。

あっ。指挟まってますね。イテッ。

   

Bホイールを上から押さえつけただけ
では大して嵌りませんのでホイールを
裏返しタイヤレバーで押さえつけて、
タイヤの縁をリムにはめます。

でもこれで完全に嵌めることは不可能
です。半分ほどはめるのが精一杯。

でもこれでいいんです。

ここでトラブルです。デジカメのバッテリーが切れました!ここからは何とか頑張って説明します。

Cホイールの「表」を嵌めていきます。この時もタイヤの縁にはCRCを。これを上から体重をかけて押さえつけて、ボルトを仮止めします。2〜3回転ナットを回すだけです。あくまで仮止めです。この時リムとリムの間にチューブが挟まらないよう注意します。
チューブが挟まってないかは確認しようがないので注意しかできません。これでも心配ならに祈ります。

Dここで空気入れで空気を入れます。パンパンには入れません。3〜5回ポンピングすれば充分です。これはCの工程でリムとリムの間にもしもゴムチューブが挟まっていた場合、空気を入れることでチューブをその隙間から逃がすためです。これも確認しようがありませんが、挟まっていないと信じて(祈って)ボルトを本締めします。

ボルトを締めた時にナットから出ているボルトの出が均等でなかったら、チューブが挟まっている可能性があるので外してやり直したほうがいいです。

E本締めしたら、間を置かずに一気に空気を入れてしまいます。すると送り込んだ空気の量に比例して、タイヤがリムにしっかりはまっていく筈です。この時L型バルブに無理な負担が掛ってないか(まっすぐに納まっているか)確認します。

   

空気入れは自転車用のもので充分です。

ただし先が写真のように外れるタイプ
のものでないと、ダメみたいです。
(米・英国式対応型)

ホームセンターなんかで1,000円以下で
売ってます。

ここでの注意はあまり空気を入れすぎるとタイヤに良くないので、できれば空気圧計などを用意して適性空気圧でやめておくといいです。

ちなみにスモールボディーの適正空気圧は一人乗りの場合、前輪1.25kg/cm2、後輪1.6kg/cm2とあります。ただし今回装着した「S1」のような今どきのタイヤであれば、この数値の2割増くらいでもいいと思います。

Fリムにタイヤが密着したら、馴染ませるために地面で軽くバウンドさせます。

あ〜長かったですね・・・これで完了です。

ただくれぐれも言っておきますがこれはのやり方で、完全に正しいとは思っていません。私は滑りをよくする時はCRCを使ってますが、実際これは金属製品の滑りをよくするためのもので、それ以外の物への使用は取扱説明書によると禁止されています。もしそういうことが心配な方は「ビートワックス」等を使用されることをお勧めします。

タイヤは命を載せています。二輪の場合タイヤの不具合は最も危険なことです。自信がない人はプロに任せたほうが絶対安心です。

それからタイヤ及びチューブは信頼できるメーカーのものを購入したほうがいいです。私はケチって安物のチューブ(約500円)を買ってみたんですが、ゴムの厚みに偏りがあるようで膨らみ具合が均等でなく、揚げ損ねたドーナツのように変形しながら膨らみました。このようなチューブを使うと、最後の一気に空気を入れる工程でリムが密着しない恐れがあります。また圧力が一定でないのでタイヤにも悪影響がありそう。

これはあくまで私の想像の範囲での話ですが・・・気分が悪かったのでダンロップ(約1,200円)のチューブを購入しなおしました。

話が長くなりすぎたので、車体への取り付けは次章でお伝えします。



 

 

  


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