第六十一章  タイヤ取付け



 

前章で話が長すぎたので、改めてタイヤ取り付けの様子を紹介します。まずはお手軽なフロントタイヤから。

   

中心の4本のボルト外して交換
すれば完了です。

あ〜簡単♪

でもついでにフェンダーの裏や
その周囲を掃除しました。

   

前輪外した時に比較してみました。

左:新タイヤ 90/90-10
右:旧タイヤ 3.00-10

1pの太さの違いがわかりますか?

続いてリアタイヤですが、私の場合まずチャンバーを外さないとリヤタイヤは外れないので、チャンバーを外しました。そして前輪と同じくまず4本のボルトを緩めます。そのあとジャッキを使って後輪を浮かせ、タイヤを外します。ジャッキがない場合は車体を寝かせてやることも可能です。

   

ここに引っ掛けるといいです。

車体の左側からのぞいた写真です。

ちなみにジャッキは車についてる
パンタグラフジャッキ。

   

そして唐突ですが、タイヤが
外れたところです。

この手のピンポイントで支えるジャッキを使用する際の注意ですが、これはスタンドの2本の足とジャッキの足。計3本で支えています。これでジャッキを上げすぎるとスタンドが戻ってしまい転倒の原因になります。少し後輪が浮くぐらいで充分作業できます。

それと直接タイヤ交換とは関係ありませんが、ちょっとしたポイントです。社外チャンバーの場合は恐らくチャンバーを外さないとタイヤも外れないことが多いと思うのですが、その際パイプのジョイント面はきれいに掃除します。これは古い液体ガスケットなどのカスが残っていると、それが原因で排気漏れを起こす可能性があるからです。

   

ということで、私はワイヤーブラシ
などを使ってきれいにしてます。

   

アルミのガスケットも同様に。

   

そして汚れが落ちたら液体ガスケット
を塗って充分に乾燥させます。

ヒーターの前で15分位乾かしてます。
(夏場は天日で30分以上)

表面だけでなく中まである程度乾燥が
進み、押してもブチュっと出てこない
程度。

でもこれは塗りすぎたかも・・・

ガスケットの乾燥を待つ間にタイヤを取り付けてしまいます。といってもボルト締めるだけです。ちなみに規定トルクは4.5(kgf・m)くらい。でも私は気持ちこれより強めに締めてます。

いつも思うんですが、皆さんどうやってここのボルトゆるめてるんでしょう?

締めこむ時は長いレンチ使えば4.5(kgf・m)なんてたいしたトルクではないので、空いた手でタイヤ押えとけば締められます。でも問題は緩める時。しばらく外してないタイヤのボルトって、結構固くなってて回りません。私は妻がいれば必ずブレーキ踏んでもらってます。

でも問題は一人の時・・・私はこんなカッコでやってます。

   

こんな感じ・・・

この姿はあまり人には見られたく
ありません。

左足でブレーキ踏んでます。

でもこれはまだ序の口・・・

   

慣れればこんなアクロバティック
な方法も可能。

これはブレーキロックとともに
体重を後輪に押し付ける方法。

ちょっと体の大きさがアンバラ
ンスですが、お許しを。

初心者の方が路上でやる時は前者か、通行人に手伝って貰うほうがいいですね。後者はあくまで上級者向きです。



しか〜し!上には上が・・・



    

シートの上で倒立?!

すごいのはスタンドすら立って
いないこと。中国雑技団も真っ青。

ちなみにこれは新型ベスパの広告。


まぁくだらない話はこれくらいにして、実際の作業に戻りましょう。といってもここから先は写真撮らなかったんで、いつものように「ばらした順番と逆に組み立てて終わり」です。

それと、マフラーのボルト締める時に横になって作業してたんですが、ふと見たタイヤにこんなものが・・・

   

なんだかわかりますか?

   

ミシュランのキャラクター

ビバンダム君です。

有名なポーズです。よく見たらいろんな
とこにいました。

でもなんでこんなものタイヤにわざわざ
付けとくんでしょう?

キリンのマークの隠し文字と同じような
気の利いた洒落?

マフラーをつけて作業完了です。半分ネタみたいになっちゃいましたが・・・

そこで気を引き締め、大事な話です。

私はタイヤサイズを幅の広いものに変更しましたが、これは取り付けているチャンバーの種類によっては、チャンバーのエキゾーストパイプと干渉します。これはどのメーカーのチャンバーが干渉するってことは分かりませんが、あらかじめ情報収集、または現状の調査が必要です。


それと今回のパンクは、私の「S83以外ではパンクしない神話」が崩れ去り、ちょっとショックでした。パンクしたタイヤをよく観察しましたが、幅約1pほどの深い裂け目が見つかりました。恐らく鋭利なものが刺さって、空気圧で抜けた跡のように見えます。渋滞を抜けるため路肩を走った後のパンクでした。路肩は路上のゴミの溜まり場なので注意が必要ですね。

っていっても路肩の小さなゴミに注意して走行するのは無理ですが・・・。

それにしても新しいタイヤは気分いいです。タイヤの幅が広くなったので路面との摩擦抵抗が少し増えたと思いますが、サイズアップによって気になるような変化はありませんでした。



 

 

  


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