第六十五章  HPエンジン分解 その1



 

前章でたった1本のネジ抜くのにすっかり手間取ってしまったのでサクサク行きます。まずはフライホイールカバーを外したところ。

   

セルスターターがはっきり見えます。

フライホイールの外側にはセルのギアが
噛み合う歯車が付いてます。
続いてフライホイールです。周りの歯車を外したものをET3につけるとレーサーバイク並みの吹け上がりになるとのHPフライ。外す際は持っていた"フライホイール外し"が使えました。

 
 おもて

 
 うら

   

フライホイールを外したところ

50Sの6Vではなく12Vの
車体なので、コイルが違います。

125ccのET3と似てますね。

   

セルスターターの裏側です。

これ外して気がついたんですが
この穴の形が、台湾50SSや
ET3のケースに付いている
丸穴の跡(穴は開いてませんが)
とそっくりです。

ケースは共用なのかもしれません。
次にリアブレーキのバックプレートを外し、クラッチカバーを外して、内臓を見ていきます。

   

カバーを外したところ。

雰囲気は50Sと変わりませんね。

一次減速のギアの枚数は14/69。
減速比4.93。50Sと一緒です。

でクラッチは・・・ン?・・・ンン!?

   

クラッチのアップです。

明らかに50Sとは違う。
ハイテクの香りがプンプンします!

マニアな人だけ喜びそうな画像
ですね(笑
これ見てテンションが上がってきました。続いては、外から見て明らかに形の違うシフトカバーを開けていきます。

   

黒いカバーの形が明らかに
50S(ビンテージシリーズ)
と違います。

中を見てみると。

   

なんじゃこりゃ!

ワイヤーが一本しか繋がりません。

50Sは2本のワイヤーでギアの
上げ下げをしますが、1本って
どういうことでしょう・・・
50HPや50PK系は「カチッ」としたシフトチェンジができるということですが、これがその機構の一端なのでしょうか?そして何気なく外したクラッチの中心に付いているですが・・・

   

形はビンテージシリーズとほぼ
同じ形ですが、なんと中心の部分
だけがクルクル回ります。

クラッチの爪が当った時の抵抗を
減らすための仕組みです。

これだけでも充分ハイテクです。
と、クラッチ系がビンテージシリーズとは全く違うことがわかりました。


 

  


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