第七十章 クロスミッション取付け その1 キャブレター取外し
第六十八章でお話した一次減速2.54が到着したので、ミッションの交換を行います。
エンジンを車体から降ろすことは何度もお伝えしてますが、キャブレターを外すまでの手順はあまり詳しくお伝えした事がなかったので、ちょっと詳しく書きたいと思います。これはキャブレターのオーバーホールをする際に必要と思われる工程なので、その時の参考になると思います。
まずタンクを外さないとキャブレターに素直にアクセスすることは困難です。では手順の説明です。
@まずはキャブレターとガソリンホースに残っているガソリンを使い切るため、ガソリンコックを「C(カット)」の位置にして、軽く近所を走ります。ガソリンがなくなってエンジンが止まっても押して戻ってこれる距離で。通常だと1〜2キロ近く走ると思います。私のは1キロ未満でガス欠になります。ガソリン流れても平気って人は省略してください。
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Aタンクを外すためにグロメット (レバーの根元のゴム)を外します。 マイナスドライバーなんかでこじると 取れます。傷つくのがやな人はプラ製 のヘラかなんかでやるといいです。 この時コックをひねってはダメです。 せっかく抜いたガソリンがまた溜まっ ちゃいます。 |
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Bタンクを固定している2本のボルト とシートピン1本を外します。 一本だけ長いボルトがあります。 これは純正の空気入れが取り付ける 為のものです。 |
Cキャブレターに繋がっているガソリンホースを外します。ガソリンホースが針金などで縛ってある時は、それを外してからです。
それからキャブレター周りには、アクセルワイヤー、チョークワイヤー、ガソリンホースと通常3本のライン+ガソリンコックのシャフト(棒)が通ってます。初めて外す人はその3本のラインがどのように交差して組んであるかを
覚えておくために、写真を撮るなりメモるなりしておくといいです。
Dガソリンタンクをはずす時は、まずガソリンコックをボディーの穴から抜くように、後ろに引き出すようにして外していきます。ここでタンクにガソリンを残したまま外す場合、コックに無理な力が掛るとガソリンが漏れることがあります。床を濡らしたくない人は、ボディーの下に皿かなんか置いておくといいです。
あまり力を入れて強引に外すと、タンクの底についているコックが壊れてガソリン漏れの原因になるのでくれぐれも優しくやります。
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わかりづらいんですが、この写真 のように、ボディー後部に向かって 引きながら抜いていきます。 戻す時は逆の手順です。 外したタンクは、コックに力が掛る と置いておくだけでガソリンが漏れ たりするんで安置しておきます。 |
F最後にキャブレターとマニホールドを固定しているロングボルトを緩めれば、キャブレターが取り外せます。マニホールドからキャブレターを引き抜く際は、あまり揺すらずに少しずつ抜いていきます。ガンガン揺すって外すとキャブレターの爪が折れることもあります。固くて抜きづらいこともありますが、ここが固着して抜けないって事はないと思うんで、少しずつやれば必ず抜けます。
それと外したキャブレターには僅かにガソリンが残ってて、斜めにするとガソリンがこぼれてきますので、こぼすのが嫌な人ははずしたキャブを傾けないよう気を付けてください。
これでキャブレターの取り外しは完了です。この作業はくれぐれも
火気厳禁です。不安な方は消火器のご用意を。初めて外すときはタンクの取り外しで多少コツがいるんで時間が掛りますが、慣れれば5分以内で行える作業です。まぁ慣れる必要もありませんが(笑
それからタンクを取り付けるときは、コックを「C」の位置にしたままだと意外と手こずります。コックを「ON」にしたほうが作業しやすいので、先にキャブレターにガソリンホースをつないで、コックを「ON」にしてもガソリンが流れ出さないようにしてから、タンクをはめると楽です。
!( ̄□ ̄;)
しまった!・・・
本題を忘れてました!
ということで続きは次章で。
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