第七十二章  クロスミッション取付け その3 漏れゼロに向けて



 

前章でクランクを閉じるところまでお伝えしました。

クランクを締める際注意したことがもうひとつあります。前章で書き忘れました。

  

注意したのはヘッドとの合わせ目の
不陸調整です。

これはヘッドを載せた時に、合わせ目に
僅かでも段差があると、いくらガスケット
を挟んで締めこんでも漏れる原因になって
しまいます。

そこで段差が出来ない様に慎重にクランク
ケースを締め込みました。

○の部分。もちろん反対側も。

では作業に戻ります。続いては漏れゼロに向けての作業です。紙のガスケットに限界を感じた私は「高密度型ガスケット」というものを購入してみました。

  

デイトナ製のガスケットシート。

シート状のものなので、自分で
カットして使います。サイズは
15cm角で400円。

材質はなんでしょうか・・・
ビニールタイルみたいです(笑

ちなみに厚みは数種類ありましたが
0.5oのものを購入しました。
実はこの厚みがヘッドを付ける際は重要で、ガスケットの厚みで圧縮比が変わってきます。マロッシのボアアップキットには1.0o近くあるベースガスケットが付属していたのですが、私は俊足計画で最初に取り付ける際、ピストンのクリアランスをいい加減なまま取り付けてしまい、再度組み直したのです。

その際ガスケットを破ってしまい「まぁいっか」と深く考えずにガスケットセットに付いている紙製のガスケットで組みました。紙製のガスケットの厚みはせいぜい0.2〜0.3o。この厚みの違いにより圧縮比がさらに上がり「漏れ」の原因になっていたのかもしれません。

  

ヘッドとインマニから型を取り
カッターで切り抜きました。

小さい穴は紙に穴を開けるパンチ
を利用。

  

ガスケットを仮組み中。

内側にはみ出ることだけは
避けるように微調整しました。
これに更に念のため、液体ガスケットを塗ってヘッドを組みました。

続いて一次減速ギアの取り付け。今回取り付ける減速比2.54の一次減速は、裏表があります。

  

ギアを縦にして見たところ。

ギアの両脇の厚みが違います。
厚い薄いほうを表側にして組みます。

某スジよりご指摘いただき修正。
これさえ間違えなければ、あとはいつもの作業。クラッチをはめクラッチカバーを付けて、インマニを付ければエンジン周りは終わりです。尚、今回50HPに付いていた「ハイテククラッチ」を取り付けることも考えたのですが、HP用の4枚強化クラッチが欠品していたので取り付けませんでした。

写真はこれ以降の作業は撮っていません・・・。これ以降のマフラーやタイヤやキャブレター取付けについては俊足計画を参考に想像してください(笑

ということで、少し申し訳ない気持ちはありますが・・・作業は終了。

次章でインプレッションをお伝えします。


 

  


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