第七十三章  クロスミッション取付け その4 インプレッション



 

前章で完了したクロスミッション+一次減速2.54への交換。

作業が終ったのは夜中だったんですが、さっそく屋内から外に出しテストランを行います。

キックしてみると随分とキックが軽い・・・。クラッチ張りすぎましたね。でもまぁエンジンは掛かるんでさっそく走ってみました。

一速から加速してみます。一速からグイグイ加速していきます!しかしどうも高回転でカブる傾向にあるようです。これは圧縮漏れ&吸気漏れが改善されたことにより、若干燃料が濃くなったということでしょうか。

しかしカブりながらも1速・25
km/h、2速・40km/h、3速・60km/h、4速・75km/hは出ています。カブっていてもこれだけ出るっていうのは予想外です。

翌日、キャブセッティングを行い再びテストラン。メインジェットは#150→145に下げ、パイロットジェットが4回転でベストになってしまったので、#20→17.5へ交換。ニードルクリップの位置を中央に戻し、これで1速・35km/h、2速・50km/h、3速・65km/h、4速・80km/h以上は出るようになりました。尚、4速全開は試してません。馴らしもまだなので。

最も心配していた重いギヤ比で回しきれるか?ですが、3速まではまったく問題ないと言っていいでしょう。ただし4速に入れる際、3速である程度(60km/h位まで)引っぱってからでないと、4速に入れたときに加速が鈍ります。それでも50km/hで4速に入れても失速はしません。

今までのギア比では1・2速は加速時以外ほとんど使わず、走行では25km/h以上からは3速・4速メインで走っていました。それから比べると各スピードで適切なギア比でそのまま走行することができるため、多少シフトチェンジが増えることになるのかもしれません。

しかし、もう1速のギアが欲しいと思っていた私にとっては、回転をかなり抑えて走ることができ、快適そのものです。発進時に少し半クラッチが必要になりましたが、以前のギア比の2速発進よりは楽にこなせるので問題ない範囲です。

気になるのはギアの鳴きです。走り出すと以前はなかった「ヒューン」という音がします。ピナスコの一次減速を入れたときと同じ音のような気がします。これが何かトラブルによるものなのか、それともギアの形の特性なのか分かりません。ちょっと情報収集が必要ですね。

冒頭でも述べましたが、圧縮漏れ・二次エアーも以前に比べ減ったようで、エンジンブレーキも強烈に掛かるようになりました。この感覚を忘れずに漏れが起きた時に気づければいいんですが・・・

今回のギア交換で「巡航速度はそのままにエンジンの回転を落として走行したい!」と思っていた私の目標は、ほぼ達成できたと言ってよいでしょう。高回転でキビキビ走りたいって人は一次減速を2.86にすれば、2.54より鋭い加速が楽しめるんだと思います。

今回エンジンをばらして見て、ひとつ気になったことがあります。ピストンヘッドの排気側に随分とカーボンが付着していました。写真は撮っていないのですが気になった部分です。

  

写真はHP(別のエンジン)
ピストンですが○で囲った部分
にカーボンがこびりついてました。

これは他のサイトなどを見ていても同じ症状のようで、排気側の抱き付き(軽い焼きつき)を防止するために、ピストンにオイルを通す穴を開けるなどの加工をしているようです。しばらくは無加工でで走行してみますが、何かついでがあればその辺の加工も行ってみたいと思います。

ここまで来ると130ccクラスのボアアップが見えてきちゃったんですが、HPエンジンの使い道も未定なので、しばらくボアアップの欲望は封印したいと思います。



 

 

  


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