第八十六章  大バージョンアップ その1 リアブレーキ強化




奮闘記三十八章で「ブレーキチューニング」と称して、リアブレーキに金ノコでスリットを入れましたが、50Sのブレーキの効きは、はっきり言って非力です。

そのため車間距離を充分開けて走行するので、安全といえば安全なんですが、毎日乗っているととっさに急ブレーキを踏む事態もあり不安です。そこで用意したのはコチラ。

 
 コレと・・・ 

 
 コレ! 


要はリアブレーキ周りのパーツを総交換です。

左は今回海外から買ったパーツのひとつ、PK用ドラム。(余談ですがこれが国内では高価だった)それと以前落札したHPエンジンについていたドライブシャフト。右が同じくHPエンジンに付属の24mmブレーキもろもろのパーツ、これを組み込みます。PK系のリアドラムのナット径は24mm。50Sのナット径は22mmなので、ドライブシャフトも交換する必要があります。

尚、PK系のリアブレーキ周りはET3と共通です。違うのはリアドラムの形状だけ。それだったらET3のリアドラムを仕入れてもよかったのですが、PKドラムにしたのは訳があります。それはだ〜いぶ先になりますが明らかになりますので、こうご期待!(でもほんとにだいぶ先です・・・)

話を戻してパーツの下準備。HPについていたブレーキもろもろパーツの掃除とブレーキパットの交換。

  

まずは全てのパーツを外し
きれいにクリーニング。

もともとついていたブレーキパットはまだまだ使えそうでしたが、それは予備に回すとして、新しいブレーキパットと交換します。これも"海外ショップ"で買った、スリット入りのもの。

  

純正タイプのレプリカより
1ユーロちょっと高いだけ
だったので、こちらを購入。

左がピアジオ純正品。
右がスリット入り。

ずいぶん細かくスリットが
入ってます。

新品なので、シューの表面を300番程度の紙ヤスリで擦って、アタリをつけておきました。また側面にシューがはみ出して貼ってあったので、はみ出した部分を金ヤスリで削り落としました。

  

左が加工前。右が加工後。

アルミの部分まで少し削って
おきました。

あとは、シューの角をヤスリで落として下準備は終わり。続いてバックプレートに取り付け。でもその前に可動部分にグリスを塗ります。

  

一箇所目はシューを嵌める
シャフトの部分に。

シューの取付け後、はみ出したら
拭き取ります。

  

二箇所目はブレーキレバーの
シャフトの部分。

両サイドにゴムのOリングがあり
密閉される場所なのでたっぷりと。

ブレーキシューの取付け方法は、いろいろテクニックがあると思いますが、私は片側を完全に嵌めてから、もう片方をマイナスドライバーなどで、ぐりぐりスプリングを広げ、テコの原理で嵌めてます。

  

ブレーキシュー周りは
これで完了。

続いてドラムのチェックですが、表裏を見回すとバリがあったのでそれを削りました。

  

レプリカ品なので、純正に比べ
作りは雑です。

電動リューターに砥石をつけて
削り落としました。

最後になってしまいましたが50Sのリアブレーキ(19mm)とHP・PK系のリアブレーキ(24mm)の比較写真です。

  

まずは正面。

左が50S。右がHP。

バックプレートは同じ大きさなので
それを参考に比較すると、径が大きく
なっているのがわかると思います。

  

続いて側面。

左が50S。右がHP。

シューの大きさを示す19mmや24mmとは、
シューの幅のことで明らかにその違いが
確認できると思います。

効きそうです!

後はクランクケース組み付けの時にドライブシャフトを。その後タイヤ取付けとあわせてブレーキパーツを取り付けていけばOK。

交換後の走行が楽しみです。

 

 

  


TOP | 当サイトの説明・注意 | ベスパ奮闘記 | 戯言 | PHOTO | BBS | Link | update