第八十五章  大メンテ その2 ベアリングとオイルシール交換




まずは消耗品の交換をしてしまいます。

ベアリングはクランクの両端の2個以外は、特に交換の必要もないとは思いましたが、ギア外したりで結構ハンマーで叩いたので、念のため交換してしまいます。

  

俊足計画の時に予備で買っておいた
ボールベアリング。

スモールのエンジンに使われている
5種類です。

で、今回は極端に写真撮ってなくって・・・。さりげなく前に撮った写真を使ってご説明。

  

@6303/C4
A16005
B6204
C6200/C3
D6204/C5

これが50Sのエンジンに使われて
いるボールベアリング。

50Sと100では確か同じ種類ですが、
ET3ではDの種類が異なります。

数字のあとにC3〜C5と表記があるものは、ベアリングのクリアランスを指すもので、数字が大きくなるにつれクリアランスが大きくなります。詳しくは忘れちゃったんですが、勉強したいという方はここの"表9.9"を見てください(笑。

ところで皆さんベアリングをどこで買ってますか?

物によっては東急ハンズなどでも売ってますがCのつくタイプのものはあまり見かけません。取り寄せれば買えると思いますが、待つのがかったるい。

私が買っているのは"東武精工"という東京都台東区にあるベアリング屋さんで、この五種類合計で1,500円程度だったと記憶してます。しかも一個から購入可能で、着払い発送もしてくれます。ただしDに使われているC5というクリアランスの大きいベアリングは、通常使うベアリングではないそうで、すぐには手に入りません。

以前交換したときに「C5をC4に変えても問題がないか?」と宇賀神商会のBBSで相談しましたが、絶対とは言い切れないものの「問題ない」との返事をいただき、手に入るクリアランスの番手で揃えてます。C4をC5に加工することもできるそうなので、今後心配な場合は加工してつもりです。

かく言う私も、今回の第一のトラブル「クランクのガタつき」はまさにこの"C5"のベアリング部分で、加工してもらうことも考えましたが、これが直接の原因かどうか改めて判断したかったので、C4を使ってみました。これで再びガタつきが起きたら、今度は加工してもらうつもりです。

それと純正は"SKF"というフランス製のベアリングが使われていますが、番手が同じであれば大きさはもちろん一緒なので手に入るメーカーの物に変えています。

と、これでベアリングの説明は終わり。次に新しいベアリングをケースに嵌めていくんですが、本当は衝撃を与えないようにプレス機なんかで入れたいところです。しかしそんなものあるわけないので前回同様ハンマーで打ち込んでいきます。次回のベアリング交換の際には治具でも作ってみようと思ってます。

詳しくは奮闘記三十一章で説明してますんで、ご存知ない方はまずそちらをご覧下さい。尚、今回は前回と少しだけ方法を変えました。ベアリングが縮んで入りやすくなるよう、冷凍庫で一晩冷やす事は前回と同様ですが、もう一つ・・・

ケース側をバーナーで炙って暖めました。素手で触ると「アチャッ!」となるくらい。だいたい100℃程度?ってところでしょうか・・・。20秒くらい穴の周囲を炙りました。

これにより前回より更にに、AとDのベアリングなんて2叩きくらいで嵌りました。

続いて用意しておいたオイルシールを嵌め込んで、ケースの下準備は完了。と・・・かなり手抜きな感じの奮闘記ですが、やってることは三十一章と同じなんで・・・。

 

 

  


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