第百十四章  フロントブレーキのメンテ




リアブレーキの鳴きに比べ、かなりおとなしいフロントブレーキですが、効きはじめに「キッキッ」いうので、メンテナンスすることに。

  

まずはホイルのボルト4本を外し、
タイヤを外します。

インパクトレンチがあると楽ですね。
F1並みの速さです。

タイヤを外すとドラムに「へそ」が付いている。「へっそうなの?」・・・うっさぶっ!。
コレをレンチで外します。

  

このポッチみたいなのが「へそ」

へっそうなんだ〜・・・。


しつこい?

呆れられる前に次に進めます。

これを外せばドラムが取れるはずなんですが、私のはしばらく外してなかったこともあり、ドラムとハブが錆で固着してなかなか外れてくれない。

こんな時にやっちゃいけないのはこちら。

  

ハブの隙間にドライバーか
なんか入れてコジる。

これやるとブレーキのバック
プレートが歪んでしまいます。

その結果、タイヤが回転したときにドラムが干渉してしまい「シャコシャコ」音がしたり、ひどく歪むと回らなくなる可能性も。

  

で、私なりの外し方はこれ。

ギアプーラーで引っ掛けて
外す。

しかしこのスペシャルな工具を使っても、かなり激しく固着しており、CRC攻撃を何度か行いようやく外せた。でも実はドラムが少し歪んだ・・・。

  

ドラムの歪みをある程度矯正。

少々の歪みだったら、タイヤつける
ときに矯正されると思って。

平らなところに置いて、プラハンで
叩いてみました。

パッドの減りを見ましたがまだまだ使えそう。リヤブレーキと同じようにパットやドラムにヤスリをかける。方法は第112章参照。

次にドラムとハブの接する部分の錆を、ワイヤブラシで落としてメンテ完了。ってぜんぜん写真撮ってませんでした。

あとは逆の手順で組立て。しかしここにもポイントが。

  

ご存知の通りタイヤのボルトを
締める時は対角線状に締めていく。

それと仮締め、本締めを4本均等に
行っていきます。

写真は使いまわし(笑。

きつく締めれば良いという訳ではないです。トルクレンチを使うと完璧。締付けトルクは45〜50N/m。

この作業をいい加減にやるとボルトが緩んで前輪ぶれたり、下手すると走行中に脱輪!。何てことにもなり兼ねないので慎重に。駆動系の締付けはいつも気を使ってます。

メンテが終わって走行してみましたが、鳴きは収まってくれてました。

でもこの状態がいつまで持つことやら・・・。


 

  


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