第十二章 ビチューボサス取付け
ベスパ購入当初に早くから買い揃えてあった、ビチューボのサスペションですが、第6章のポイント不調のときに、フロントブレーキを多用するようになり、つけようと思っていました。
しかしその不調がすぐ改善され、その後なかなか取付ける時間がなく、後回しになっていました。ようやく時間ができたので、今回はサスペションの取付けです。
フロントは手間がかかりそうなので後回しでリアからです(笑)。
マイバイブル「スタイルハンドブック」サスペション交換の項を熟読しスタートです。
リアのサスペション交換はタンクを外す必要がありますが第九章で購入した、キャブとホースを固定するねじ込み式ストッパーのおかげで、らくらくタンク外しです。タンクを外し、それから車体を倒しますが、ジャッキがあれば立てたままでもできます。
まず、エンジンとサスペションを固定しているボルトを取り外します。
続いてボディーとサスペションを固定しているナット(ガソリンタンクの下についています)を外します。これでリアサスペションは外れるはずです。あとはこの順番の逆で各ボルト・ナットを締めていけば、あっという間に交換終了です。
唯一苦労したのはサスペション上部についているゴムパッキンが固着していたこと。これはCRC攻撃ではがしてからしっかりセットしました。
続いてフロント。
ホームページを見ていると、フロント全てバラして交換する方もいましたが(スタイルハンドブックもそうでした)、私は面倒なのでフロントフェンダーをつけたままで作業です。
順番どおりにフロントホイルを外しナットを外しますが、この際Oリング、ワッシャーなど複数のパーツが挟み込まれているので、順番を忘れないようにしておきます。
次にサス上部を固定しているナットを外しにかかりますが・・・・・
回らない・・・・・回ったと思ったら、サスも共回り・・・・・。
どうやら、サビと汚れでナットが固着してしまっているようです。CRC攻撃をして回そうとしますが全くだめで、滑った拍子にフェンダーに手をぶつけて痛いです。
ベスパ関連のホームページで固着したサスペションをサンダーで切断するという荒業を行った方もいるということですが、当方サンダーなんて持ってません。何とかサスペションの太い部分を固定できる工具はないかと、ホームセンターへ向かいました。
ベスパは前輪がないので、もちろんチャリです。
そこで見つけました。バイスプライヤー(980円)。
バイスプライヤー
安価ながら非常に使える工具
ワイヤーの調整にも使っています。
0〜30mmくらいの間隔でしっかりつかんだまま固定できる工具です。自宅につきさっそく作業再開です。サスの太い部分をバイスプライヤーで固定し、上部のナットをレンチで回すと・・・・・
見事一発でナットが外れました。これで楽々作業進行と思いきや、サスペションのバネのテンションでなかなかサスが外れません。少しずつずらすようにして、ようやくサスが外れました。
これでやっと取り付けです。しかしまたしても疑問が・・・
ビチューボのサスペションの下部の穴は大きいので、そこにスチール製のカラーを取り付けるのですが、その長さが違い、どちらを内側にすればいいのかわかりません。何度かノーマルサスと比較し、やっと内側に長いカラー、外側に短いカラーを入れるということがわかりました。
いよいよ取り付けです。カラーの内側にはしっかりとグリスを塗ります。抜くときに苦労したところなのですんなり入るとは思いませんでしたが、抜くときと同じ要領で、少しずつ押し込んでいくと、サスペションはしっかり納まりました。各部をグリスアップしながら組み立て、ようやく完了です。
交換後の外観ですが、フロントは赤いスプリングのおかげで、かなりスパルタンな印象です。
好みもあると思いますが、黒いボディーに
赤いサスペションが映えます。
交換中は余裕がなく、撮影するのをすっかり
忘れてしまいました・・・
さっそく試乗です。第一印象は・・・・・あまり変わりません。若干リアが硬くなった感じがする程度です。フロントブレーキを掛けてみると、やはりフロントがカックンと沈み込む状態です。以前より少し硬くなったという印象はありますが、さほど大きな変化は見られませんでした。
今現在(2004年6月)はダイヤル式で硬さの調整できるタイプも、ヤフオクで29,800円で見かけますが、その当時は最安でも39,000円でした。もしお金と時間ができたら、ダイヤル調整式も試してみたいと思います。
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