第百三十六章 ピストンリードバルブ装着
大オーバーホールで行った唯一のチューンがこれ。
|
前章で紹介しましたがマロッシの
ピストンリードバルブ。
これがパッケージ。
なんだか駄菓子屋の玩具みたい。 |
で、これが肝のパーツ。
|
リードバルブ部分。
パーツの値段は高価なのにベース
部分はプラスチック。
ちょっとガッカリ。
ビス部分が舐めないのか。
耐久性に不安あり。
コレだけ単品売りもしてますが
やっぱり高い。 |
カーボンバルブはポリーニ製(19Φ)に比べ1.5倍は硬い感じ。まぁキャブの口径も24Φと違いますから、硬いのは当たり前か。
|
インテークの内部はもちろん!
砂型残ってバリ多数!。
これは削れる部分だけ削った。
(ナリさんが・・・) |
で、組む前に私が必ずやっていること。
|
紙もの、板ものパーツのコピー
(スキャン)を取っておく。 |
こうしておく事でガスケットが破れても、カーボンバルブが破損しても、それを型紙に汎用の材料を加工して使える。「カーボンをもう少し硬いものに」なんてことも可能だと思う。
|
全てのパーツを組むと
こんな感じ。
なかなか戦闘能力は高そう。 |
ここで買った人にしか判らないようなネタをひとつ。
カーボンバルブを止めているビス(二枚目の写真の銀色のビス)がアルミ製のケースに干渉しますが、これは恐らく最悪ビスが緩んでもピストン側に吸い込まないようワザと干渉しているような・・・。推測ですけど。
ガスケット挟んで本締めすればアルミが少々凹んでしっかり収まります。「なんだやっぱり海外モノはいい加減だな」とケースをガリガリ削らないほうが良さそうです。と言いつつ、実は削りそうになった私。
ケースへの取り付けは、ただボルトを閉めていくだけなんで割愛。今までのインマニのように、シリンダーヘッドにパーツが干渉する事はなかった。なお、今回使用しなくなるロータリーバルブ側の穴は蓋をしただけ。
|
本来はこの穴をデブコンなんかで
完全に塞ぐ必要があるのですが。
時間的に無理だった。今度ケース
割った時にでも行いたい処置。
(写真は流用) |
で、エンジンをボディーへ取り付ける際は、ボディーのインテークマニホールドの穴を広げる必要があります。
そのままだと私のベスパの場合ボディーに干渉しました。他の車両でもしも僅かに交わせたとしても、勢いよくジャンプでもした時にガツンと行く可能性はあるので、少しは広げておくほうが安全だと思います。
それからゴムのインテークカバーは基本的に取付け不可。しかしどうしても付けたいって時は、少々加工すれば付きそうな気はする。
|
車体に収まるとこんな感じ。
サイドカバーを外すとちょっとだけ
見えるところがイヤラシイ(笑。
覗き込まないと見えません。 |
ではお待ちかね?のインプレ。
メインジェットは番手が上がった。パイロットはそのままでしっかりアイドリングし、アクセルオフでの回転の落ちも良い。しかし、長い信号待ちのあとは滅茶苦茶カブる!。エンスト寸前って感じです。
アイドリング高めでアクセル吹かしておくと改善しますが、これでは「やる気満々状態」。改善の余地は大有りです。ジェッティングやエアーの調整を全体的に見直せば改善するんだろうか。
アイドリングはダメダメですが、いったんアクセルを開けると、今まで自分のベスパで経験したことのない鋭い加速が体感できました。元がダメダメだっただけに、その差はさらに大きく感じる。
アクセルをガバッと開けてもついてくるので「ハイスロ」を入れたくなった。
それと最も変わったこと。
以前乗ってた2ストバイクほどではないが、明らかなパワーバンドができた。ロータリーバルブの時は少々低い速度でギアを上げても、さほど気にすることなく回転が上がりましたが、パワーバンドを外すと少々鈍くさい。
ずぼらな私には少し面倒ですが、まぁすぐ慣れるでしょう。加速の代償としては安いモンです。しかしこれはセッティングを詰めれば改善されるのか。
総評としては「まぁ値段が高いだけはあるわな!」というのが正直な感想。マロッシのボアアップキットの説明に「絶対これ付けなアカンよ!コレ!コレよ!」くらい書いてあるだけのことはある。と思う。
シリンダーの耐久性が落ちる。との話もありますが、使ってるうちに何かあれば報告します。
余談ですが、プラグ外そうと思ったらプラグレンチがない!。どうやら●リワークスに忘れてきたらしい。ベスパで使えるショートタイプはひとつしか持ってなかった。近所のバイク屋に行くも、ロングタイプしか売っておらず・・・。
|
仕方ないからそれ買って切って
作ったさ!。
どうせならと超ショートタイプ
にしてみた。
使い勝手は上々。以前より便利。
上の部分はもちろん廃棄処分。 |
TOP | 当サイトの説明・注意 | ベスパ奮闘記 | 戯言 | PHOTO | BBS | Link | update