第百三十五章 大オーバーホール その2
作業が終わらず、二週にわたってお世話になることになった●リワークス。
今回は、ほぼ予定時刻に到着。しかしそこには!
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料理教室の食材のごとく、整然と
パーツが並べられていた。 |
前回の続きでオイルシール・ベアリング交換から始める。
今回ケースは台湾ベスパのケースを使用することにした。外見はイタリア産とさほど変わりませんが、ケースや各パーツをよく見ると・・・。
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ケース内部にはバリ多数。
気持ち悪いのでリューターで
削り取った。 |
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オイルドレンボルトの頭の
大きさが違う。
左がイタリア産。
右が台湾産。
頭の厚みが倍ほど違う。
機能的に違いはないですけど。 |
その他、予想を上回る違いが見つかった。これはいずれ奮闘記で詳しく紹介する予定。
で、作業のほうはサクサクと・・・。と行きたいのですが、二人で作業してるとどうしても「どちらかが判っている」と楽観的になってしまう。というか、私のエンジンなのに私に責任感がないのか。
大切なのは各パーツを組む時は仮組みを行う。組んだ後にはその都度、動き(渋くないか)だったり、収まりだったり、異音がないかをしっかり確認すること。これに限ります。
知恵の輪のようなスモールのエンジンは、手順を誤まると作業を大幅に戻される事もある。今回はそこまで大ごとになる事はありませんでしたが「ん?」と思うことは、何回かあった。
作業はケース交換以外はお決まりのコースなので割愛。第32章〜34章
とほぼ同じことやりました。
で、今回唯一といっていいチューン。それはこれだ!
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Twin Port Closed
System(特許申請中)
キャブを使用しない全く新しいシステム。
これにより燃料も不要となり、地球環境に
優しいエンジンとなる。 |
とボケはこれくらいにして、本当は・・・。
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ガバッと開いたインテークが
まるでZIRRIのシリンダーのよう。
なかなか迫力があるゴミ投入口。
この奥で細かくゴミが裁断される。 |
詳しい人はすでにお解り?
いい加減、本当のことを言わないと怒られそう?
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正解はマロッシの
「ピストンリードバルブ」
実売価格19,800円。
何でこんなに高いんだ!。 |
まぁ・・・それ専用の穴が開いてりゃ「いつかは付けたい」と思うのがフツウの思考回路か?。
効果の程はいかがなものか。これについては次章で詳しくインプレ。
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というわけでエンジンは完成。
当初のメニューにはなかったピストン
リングも新品に交換。
満足感のあるオーバーホール+
ちょこっとチューンとなった。 |
このあとエンジン積んでワイヤー張って(もらって・・・)作業完了。
しかしこのとき時刻は午後9時を回っていた・・・。大雨が降っていたが、焼きつかない程度のセッティングで家路を急ぐ。
土砂降りの中、アイドリングの落ち着かないエンジンを切ろうとキルスイッチを押したら、手からスパーク。感電した。しかし人体にもベスパにも影響出ず。
近いうちにセッティング。インプレと行きたいところです。
●リさん、二週に渡りありがとうございました!。
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