第百七十一章  CDI化!どうせやるなら12ボルトだよ!(エンジン仕込編)




前々からずいぶんと告知していた「CDI化」

しかし、その前に大きなハードルがあった。それはクランク交換。手持ちのHPフライを使えるようにするためには必須項目。よってクランク割り決定。

ついでに消耗品も合わせて交換することにした。当初はベアリングとオイルシール位?と思ってたのですが。パーツを外すにつれ、露わになっていく消耗品の痛みの激しさに凹む。

      

一時減速

歯車の厚みが2/3程度になっていた。

クラッチバスケットもガタつきが
激しい。

新品に交換。

     

クラッチ板の爪

叩かれてバリ出まくり。

バリ取りで復活するとも思えない。

新品に交換。

     

シリンダー

爪が引っ掛かるほどの「たて傷」
を発見。

どうりで圧縮漏れでなんとなく
キックが軽く感じたわけだ。

新品に交換・・・。

前回、適当にシリンダー組んだなのか、はたまたが悪かったのか、これが一番痛かった!

シリンダーを予備で持っている自分にも驚いた(笑。

キズもののシリンダーはいずれボーリングして、オーバーサイズのピストンでも仕入れて、また予備パーツとして確保しておきます。

とりあえずは手持ちのパーツですべて組めるんで問題なし。でもそのまま組むのもつまらないので、シリンダーとケースの加工をした。

     

インテーク入口

穴を大幅に拡大。しかし寸胴には
しなかった。

     

インテーク出口

定石どおりに加工?

ピストンリードバルブではここ
の加工は不要ですが・・・。

今回は譲ってもらったケースリードバルブを試すことに。そのためのインテーク加工。

     

掃気ポート

ケースとシリンダーの合わせ目の
段差が無くなるように加工。

これも定石。

     

掃気ポート上面より
(写真はクランク組んだ後のもの)

ケースにアルミ肉盛りしなくても
結構削れるじゃ〜ん。

調子に乗って「プチダンボの耳」
状態に。


写真は撮ってないんですが、シリンダーの排気ポートもほどほどに拡大。

結構な量のアルミ屑、鉄屑を出したところで、各パーツを順番に組んでいく。

     

治具を使ってクランク挿入。

構造的にはいままでの方法
変わらず、強い力で引っ張れる
仕組みを作っただけ。

フライホイルのボルト径が違った
ので使用部材が変わりました。

今回で4回目のエンジン全分解からの組立。もう鼻歌交じりで組めてもいい頃?ですが、いつも緊張するものですね。変な汗かきます。

シリンダーたて傷事件もあったので、シリンダーのセンターを出すため、シリンダー仮組で何度もキックして、ピストンを落ち着かせようとするも、どうしても一定方向に寄ってしまう。

「ピストンを垂直にした状態で、一晩おいて落ち着かせる」ということを聞いたので、試してみましたが改善せず。仕方ないのでプラハンで軽く叩いてセンターを出して「寄り」を調整して本締めしました。

これが正しい方法なのかは不明。しかし手で回してみたクランクの動作は、今までにないくらい軽く、スムーズだった。

これにてエンジンの仕込みは完了。この時点でVMJの4日前・・・。超焦って「何でこんなことをイベント前に始めてしまったのか?」と自分に問うておりました・・・。


 

  


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