第四十六章  レッグシールドモールの補修



 

俊足計画完了後、走行中の振動が激しくなったベスパ。信号待ちや加速中に激しく「ビビリ音」が出て、気になって仕方ありません。

ビビリ音(造語)」とは、振動により金属同士が触れ合って起こる音のことです。ベスパはいろいろな金属で構成されているので、月日が経つといろんな所からこの音がします。

私が特に気になっているのは、レッグシールドの部分の縁についているアルミ製の"モール"のビビリ音です。

原因はアルミ製モールの"カシメ"が緩んでいるからです。そこで何かで再度かしめてみることにしました。ただし問題はモールとボディーは曲面同士で取付けられており、それに沿わせてかしめないと意味がないということです。

   

隙間のあいたモール。

見えづらいかもしれませんが矢印の
先の部分の隙間が広がってます。

他にも何箇所かレッグシールドを
手で揺らすとカタカタ音がする
部分があります。
モールを取付ける専用工具がありヤフオクでも出品されています。しかしたったこれだけのために購入するのはもったいないので、最初は木片か何かをボディーに合った形状に削って挟み込もうと思いましたが面倒です・・・

そこで工具箱を見てたら以前購入したこんなものがありました。

   

バムミラーのパーツ。

レッグシールドにミラーを付ける際に
使用するものです。

私はハンドルに付けているので未使用。

モールの部分の形状にほぼ合わせて
作られています。プラスティック製。
これならばかしめる際、モールに傷も付かなくて済みそうです。あとはかしめる道具。

これは私のする工具のひとつ、バイスプライヤーを使うことにしました。

   

これが使用する工具一式。

バイスプライヤーの間に
バムミラーのパーツを挟み込んで
モールをかしめます。
使い方は簡単。バイスプライヤーの開度をちょうど良い広さに調整。あとは補修箇所を挟みこんでいくだけです。

   

補修の様子(正面)

表面のモールの曲面に沿って押さえ
つけてます。

   

補修の様子(側面)

裏側のくぼみにもピッタリフィット。
調子
に乗って、挟み込んだままモールに沿ってスライドさせてみましたが、これもうまくいきました。挟んでいる部品がプラスチック製なのでモールに傷つくこともありません。といってもすでに傷だらけなので、それほど気にしませんでした。

挟み込んだ状態で、少しゆすると更に効果があるようです。補修後レッグシールドを揺らしてみますが、振動音は聞こえません。解りづらいですが、前後の比較写真です。

 
 補修前  

 
 補修後

もしかしてうまくいったかもしれない・・・さっそく走行してみました。

結果は大成功!と言ってもいいでしょう。完璧にとはいきませんがほとんど「ビビリ音」は聞こえません。最初はモールとボディーの間に樹脂系接着剤かなんかを注入して圧着しようとも思いましたが、いつか交換するかもしれないので却下。

それとこの他にフロアリベットが緩んでいて、そこからもわずかながら「ビビリ音」が聞こえます。今回はちょうどいいリベットが手元になかったので交換は見送りました。ただそこは足で押えておけば振動は治まるんで、あんまり気にしてません(笑

これでかなり運転中のストレスが軽減されたことは間違いありません。といっても、そもそも強力バイブレーターのようなバイクなので、またいつ緩むかは時間の問題でしょう。その時はまた同じ方法で補修します。

このほかに私はこんな方法で揺れを止めた!という方、情報お待ちしております。


 

  


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