すーぱーすぷりんと(1965-1971)
マン島レースのために開発されたスモールボディにおけるエボリューションモデル。
- 出走クラスのレギュレーションに合せて、50ccと90ccの2種類がある。
- 4速モデルである。
- 前後ブレーキ(ということはホイールも)とスピードメーターはnuova125と共通であるが、ライトリムは装備されない。
- フレームはフラップが大きい後期50Sをベースに、レッグシールドを狭められたスーパースプリント専用品である。
- ハンドルベースは前から見るとバーエンドが垂れている「ドロップハンドル」で、スーパースプリント専用品である。
- 前フェンダーもトリムラインが追い込まれてサイズが小さいスーパースプリント専用品である。当然クレストは装備されない。
- スペアタイヤはフロアトンネル上に縦置きとされ、胸当てが付いた燃料タンク状の小物入れがスペアタイヤの上に装備されている。タイヤマウントと小物入れは勿論スーパースプリント専用品である。
- 小物入れとシートとの干渉を回避すべくシートヒンジが後ろにあり、シートは前から開く。
- 葉巻型スポーツマフラーもスーパースプリント専用品であり、ET3のマフラーはこれとよく似た形状である。
- 発電による出力ロスを減らすため、発電容量が小さい(6.5A⇒5A)
90ccだけの特徴
- エンジンのボア・ストロークは90同様であるが、圧縮比が高く(8.7)、最高出力は2馬力向上している(発生回転数は5750rpmと、若干高回転寄り)。⇒5.1PS/5750rpm
- キャブレターは当時のスモールボディがこれしか設定されていなかったので、DellortoのSHB16/16を使用。
- 一次減速ならびに変速ギヤはnuova125と共通である。
50ccだけの特徴
- エンジンのボア・ストロークは50S同様であるが、圧縮比が高い(8.7)。
- 一次減速は50Rと共通で、変速ギヤはnuova125と共通である。