第百三十八章  サイレンサーのグラスウール交換




今年の一月に取付けたWJチャンバー。10ヶ月ほど使用。走行距離は・・・記録してませんが4000キロくらい?。

日に日に大きくなる排気音。はっきりいって爆音。家のだいぶ手前でエンジン切ってるのに、裏通りを走行してるところで妻が私の帰宅に気付くほど。

交換するグラスウールはチャンバーを購入したのと同じ「(株)ベスパ」で購入。グラスウールとリベットで2,100円也。 汎用グラスウールとリベットでも充分代用が可能ですが、買い物ついでだったで「(株)ベスパ」で購入した。

そしてもうひとつ用意したのはステンレスウール。

    

ステンレスの繊維がテープ状に
なったステンレスウール。

ホームセンター・東急ハンズで
探すも空振り、ヤフオクで購入。

送料込みで740円。

グラスウールより繊維の粗いステンレスウール。これを最初に巻くことでインナーチューブとグラスウールとの間に空間ができるため、グラスウールの消音効果が高まるそうです。

効果が体感できるかは不明ですが、どうも定石っぽいのでやってみることに。

まずはサイレンサーを外す。そしてリベットのところにドリルを当て、リベットのを飛ばしていく。

    

穴より少し大きめのドリルを
当てると簡単に頭が飛ぶ。

頭が飛んだら、リベットのが残っているので、それをドライバーかなんかでサイレンサーの筒の中に押し込む。これでサイレンサーの筒が外せます。

    

筒を途中まで外したところ。

想像以上の汚れです。

固着まではいかなかったが、取り外し
づらいのでCRCを吹きながら抜いた。

    

筒が全て外れた。

いやぁ汚い・・・。

    

巻いてあったグラスウールを
はがして内側を見ると。

大量のオイルが付着していた。

インナーチューブに近い部分はオイルがカチンコチンに固まっていた。これでは消音効果などあるわけがない。これには使っていた2サイクルオイルの問題もあると思われる。オイルについてはいずれ奮闘記で書くつもり。

次は穴の開いたインナーチューブをパーツクリーナーなどで掃除して、ステンレスウールを巻いていきます。

本来ならばインナーチューブ(鉄)、ステンレスウール(ステンレス)と異種金属 なので電食を防ぐためにインナーチューブに耐熱スプレーでも吹くと完璧らしいんですが「オイルが付着して錆は出にくいだろう」ってことで省略。

    

どれくらい巻くのか判りません
でしたが、気分で巻く。

硬く巻いては空気層の意味が
なくなりそうなので緩めに。

針金での固定もしなかった。

次にグラスウールを巻いて行くわけですが、次回は汎用のものを使うかもしれないので、長さと巾を計っておく。

 
 長さ 73cm

 
 巾 27cm

これをある程度きつめに巻いていく。といってもこれがなかなかうまく出来なくて・・・。途中からきれいに巻くのはあきらめた。どうせ針金で縛るつもりだし。

    

とりあえず全部巻き終えた状態。

これではとても筒が被せられ
るとは思えないので・・・。

ステンレスウールを巻いた分
約10センチほどカットした。

    

そして予定通り針金で縛る。

これをすることでグラスウールが
片寄りすることも防げると思う。

    

サイレンサーの筒の中を見たら
ここもかなり汚れていた。

このまま被せるとこの汚れにグラスウールが引っかかりそうなので、ワイヤーブラシとCRCを使って汚れをきれいに落とした。

    

汚れを取ったおかげかスルッと
筒は納まり、リベット止めも完了。

ちなみにこのブラインドリベットを固定するには特殊工具が必要。

    

一般的に「リベッター」と
呼ばれる工具。

ホームセンターで2,000円
ほどで買えます。

あとはチャンバーを元通りにして作業完了。その効果のほどは!・・・。

驚くほど静かになった。これが新品の時の音量だったのか・・・。やっぱり静かだったWJチャンバー。ステンレスウールの効果は元の音量を覚えてないんで判らない。

しかしこれで家のかなり手前からエンジン切って押す必要はなさそう。

最後にこの作業には厚手のゴム手袋が必須です。ステンレスウールは手に刺さって痛いし、グラスウールは猫の毛のような細かい繊維で痒くなる。服にも付くんで、洗濯前に繊維を落としたほうが奥さんに怒られなくて済むかも。


 

  


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