第百二十五章  ついにPKフォーク化(車体取付け編)




さて加工も終わったところで、いよいよ取付け!テンション上げていきます。 

    

まずはシャフトを車体に固定。

特殊ボルトは上下均等にシャフトの
回転が少し渋くなるまで締め付け。

最後に下のボルトを共締めした。

共締めすることでここの緩みは
無くなるはず。(正しいのか?)

言うまでもありませんが、ベアリングは上下ともたっぷりとグリスを塗っておいた。ここではモリブデングリスを使用した。

    

で、あっさり前輪は付いた。

フェンダーはボディーに干渉する
ことなく、計算どおり。

ん〜順調♪

次は取付けの際、最も難関と思われるブレーキワイヤーをハンドルに通す作業。

50Sのブレーキワイヤーはアウター直径が5mmほどですが、PKのブレーキワイヤーは1.5倍の8mm近くある。それゆえ狭い場所を通していくのは、めちゃくちゃ苦労しました。方法は第55章のクラッチワイヤーと同じ方法。

まずメーター穴からワイヤーをいっぱいまで引き出す。その後ブレーキレバーに向けてワイヤーを差し込んでいく。言葉で言うのは簡単なんですが・・・。

インナーとアウターが外せれば、ここまで苦労しないと思うんですが、インナーが入った状態でハンドルの部分でほぼ直角にワイヤーを曲げて通すのは至難の業でした。

    

格闘15分。

いや!これは死闘だった!!

ワイヤーが通ったところでブレーキレバーを取り付け、アジャスターを付けようと思ったら・・・。

ここでアクシデント発生!

  

なんとブレーキワイヤーが
アジャスターに届かない。

オウ・マイ・ガ〜〜ット!!

軽く失神 する。

  

原因はワイヤーのストロークが
短いため。

全く引けない。ブレーキかけて
ないのに前輪がロックする状態。

インナーもアウターもスペアがない。というわけでアウターを短くカットすることにした。

で、ここで普通だったらインナーを抜くためにタイコ部分でいったん切って、アウターを加工したあとにタイコをロウ付けかなんかで取り付け。

これが正しい方法なのだが・・・。ロウ付けなんかやったことないしもちろん道具もない。

そこで私は歯科技工士並みの繊細なリューターさばきで、インナーを傷つけないようにアウターをカットしていくことに!

  

エンドキャップに切れ目を入れて
取り外したあと、アウターを地道に
カットしていきました。

2.5cmほどアウターを切った。

カットが終わったらエンドキャップを元の位置に納めて、ワイヤー加工終了。切れ目入ってますがとりあえずは問題ないでしょう。というか問題ないと思うしかないのだ。

リューターでアウターを切るときに火花が散るので切断部分が良く見えず、何度も何度も確認して行いました。よってワイヤーは無傷。

そしてメーターは第123章で加工した通りに取付けていく・・・予定だったのですが・・・。

  

クリップのつまみがあると、それが
邪魔して奥までメーターが押込めない。

ということで、プラスチックのつまみを
外し、金属のつまみもほとんどカット。

何とかペンチでつかめる程度つまみを
残した。

それでも太いブレーキワイヤーが邪魔して、完全に奥までメーターを押し込むことはできなかった。何度も抜き差しを繰り返し、何とか満足できる程度に。といっても2mmほどの浮き。

最後にライトを取付けて作業完了!。かなりのハイテンションでお伝えした今回の奮闘記。まぁそれだけ大変だったとご理解ください。

思わぬアクシデント続きで、予定の3倍近くの時間を要してしまった。やっぱり他車パーツを取付けようとすると次から次へと困難が押し寄せる。

まぁ、これがベスパいじりの醍醐味か?!(ちょっとマゾ的?)

完成した様子は次章、詳しくインプレします!



  


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